1都3県の緊急事態宣言は昨日21日で解除されました
連日の報道の通り、残念ながら都内の7日間平均の新規感染者数は再増加しています。
私の勤務先で見ていても、やはり陽性者は増えていて、入院になるケース(=中等症)もポツポツと増えてきた?というか横ばいというか?
昨年春の緊急事態宣言明けのような、スッキリとコロナ入院患者がいなくなりました!という状態ではないです。
専門家会議でも指摘されているように、今このタイミングで解除というのは医療機関にとってはなかなかハードです。
もう大騒ぎされることはなくなりましたが、病院内での陽性例(医療従事者、コロナ以外の病気で入院している方)が出ている病院の話はあとを絶ちません。
オリンピックからの逆算できまる?
この夏の東京オリンピックは何としても開催する、といのがIOCのお考えのようで。
一開催国である日本から「中止」なんて言い出せない状況に追い込まれているのだなと感じます。
大イベントであるオリンピックから逆算する、という思考が政治家の中にはあるのかなと。
今後の緊急事態宣言(再々)とオリンピックまでの予想
全くの個人的な予想ですが、今後のことを考えてみると…
3月下旬~4月下旬は解除期間。
国民の鬱憤を晴らすのと同時に、停滞した経済をいったんは活性化させる
5月上旬~6月下旬が次の緊急事態宣言期間
1か月間の宣言解除で重症者数は一気に跳ね上がり、医療崩壊を防ぐためとして再び緊急事態宣言に突入。
しかしオリンピック開幕が7月23日に控えていますから、6月下旬には宣言解除せねばならないでしょう。
そして7月23日から8月8日はどんな状況であろうがオリンピックを遂行!
それさえ済めば感染者が爆増しようとも、再度緊急事態宣言になろうとも政治家は我関せず。
その時考えればいいでしょう~、と思っているのでしょうね。
自分たちは直接感染者と接する仕事ではないから、守られていますものね。
医療従事者に残された道は?
医療従事者としては、「耐えがたきを耐え、忍び難きを忍ぶ」しか道が残されていないと感じます。
これから夏のオリンピックまで患者数が大きく減ることはなく、そしてオリンピック後も急に動向は変わらないでしょう。
ワクチン接種も当初の予定より大幅に遅れていています。
現にうちの病院、ワクチン入荷の見通しが立たず、再度の接種延期に陥っています。
こんな調子だと、8月までに高齢者接種が終わるのも怪しいのでは?と感じています。
となるとワクチン未接種のまま感染し重症化してしまう人の数は、減らないのでは?と危惧しています。