自分自身が異動があるわけでもなく、子どもも卒業や入学があるわけでもないのに、気忙しい感じがする3月。
職場でのこの春の人事異動、リストラ
私の科では、常勤医の異動は今回ありませんが、非常勤医の交代はあります。
交代というよりリストラ、といった方が正確です。
昨年コロナ関連で病院の業績は思わしくなく、非常勤医については貢献度に応じてお辞めいただくということに病院全体で決まりました。
そのため、うちの科では3名いた非常勤医のうち1名に完全に辞めて頂くことになりました。
その1名を最終的に決めたのは部長ですが、働きっぷりからその先生に決まったのは仕方ないな…と思ってしまいます。
言い方は厳しいですが、やはり誠意を持って仕事をしないと、こういう時に評価が返ってくるのだなと、反面教師として感じました。
周辺病院でも非常勤・常勤採用は厳しくなっている
コロナの煽りで、都内の病院は医師の採用が厳しいようです。
こればかりは科や専門によるところが大きいのですが、少なくとも私の科は都内の採用の門戸は狭くなっています。
実際秋あたりから、週1非常勤の枠はないですか?常勤採用はないですか?という問い合わせもあったけれど、全て「残念ながら…」とお答えする状態。
聞くと今まで大学派遣で行っていた先からリストラがあったり、給与を下げる交渉があったそうです。
都内から距離があったり、給与面での条件が良くない病院では慢性的に募集しているところも多いのですが、やはり皆が行きたがらないのところには深いわけがある。
都会と田舎での医者分布のギャップ
都内では採用が絞られている私の科ですが、地方に行けば引くて数多です。
私はいくつかの専門医資格を持っていますが、そのうち1つの専門医資格(保険医療点数の加算にも影響する)は、保有者が10名未満の県もあるくらいなのです。
対して東京都ではこの専門医を持っている医師は、50倍以上はゆうに超えます。
都会は医者の数が余ってきていますから、好きな時に好きなところに就職するのは難しく、何かを犠牲にしないと難しくなっています。
特に自分よりも10個くらいしたの学年(30代前半)の年代は、私たちよりも一層厳しくなっている気がします。
長く納得のいく条件で働きたいなら、専門とする科や働く地域も戦略的に考えた方がよさそうです。