SAPIX2021年度中学入試報告会の感想の続きです。その1はこちら↓
理科は差がつきにくい入試だった
今回の傾向としては、全体的に理科の難度が下がり、総じて差がつきにくい内容だったそうです。
受験者平均点と合格者平均点が近い学校が多かったそうです。
これは、もともと理科が得意で、得点源となるお子さんにとってはかなり不利でしたね。
ただ難度はさがったものの、「問われ方」が難しかったそうです。
つまり問題文やグラフをよく読み、分析や判断が求められることが増えたそうです。
また今年は「天体」の割合が下がり、「気象」の出題割合が大きく増加したということです。
初めて知ったのですが「天体」単元は、小6には難しく、ここから出題されると難度が高くなるそうです。なるほど。
社会は「小学生であることに安住しない姿勢」!?
社会の分析担当の先生から飛び出した、衝撃的なお言葉。
それは「小学生であることに安住しない姿勢が大切です」と!!
つまり、小学生であっても社会に目を向け、多角的に考えるということが必要であり、「精神年齢を上げていく」ことが不可欠だと。
最近のお子さんはすぐに攻略法を知りたがったり、答えを教わりたがるけど、親としてはそこで答えを簡単に上げるのは良くない。
お子さんの考えを引き出し、待ってあげる、突飛な思い付きを聴いてあげることも必要だ。
お子さんが自分で考えること、表現することは、家庭でも訓練できる。
日々の会話を通して親が練習させることが必要。
とのことでした。
私、数年前から「子供の精神年齢を上げる」という話に敏感になっているのですが(年長の時、小学校受験教室の先生に言われたのがきっかけで「じゃあどうすれば」って放心して早3年)、ここでも来たかと思いました。
しかも今回は「小学生であることに安住しない」まで言われましたよ。
もちろん元々早熟なお子さんはそれでいいと思うんですけど、そうじゃない気質のお子さんの場合、周囲が導くにしても限界があるなと感じました。
報告会にみる、早稲アカとSAPIXのカラーの違い
早稲アカは、資料を持っていなくても(あるいは資料を見なくても)話についていけるように、パワーポイントを提示しながらの説明でした。
対してSAPIXは、手元に資料を置いていることが前提のお話で、パワポは一切なく、担当講師が淡々と話すスタイル。
視聴する側にとってより親切なのは、早稲アカだなと思いました。
また、早稲アカは総論のあとに、できなかった子をできるようにする講師の地道な取り組みの例を挙げておられましたが、SAPIXはそういう小話はなかったです。
熱い早稲アカ、クールなSAPIXがここでも滲み出ているなと感じました。
日能研や四谷大塚の報告会でも、それぞれのカラーが出ていると聞きます。
我が家は近所に日能研と四谷大塚がないため、この2社は視聴していないし、今後も多分視聴することはないと思いますので感想をレポートすることはできませんが。
もし将来の通塾候補に挙がる塾があるならば、低学年のうちからこういった無料報告会を聴いて雰囲気を確かめるお勧めです!
各大手塾の特色が分からなけらば、とりあえずコレ
地方出身で、都内中学受験塾について全然分からなかったので、かなり前にこちらを読みました。
ざっとですが、大手塾の各特色が分かり、最大手=万人向けではないことも理解できました。
2015年出版なのでちょっと情報が古い部分はありますが、概略をつかむのには良いと思います。
コメント
[…] 【SAPIX】2021年度中学入試分析会の感想(2)SAPIX2021年度中学入試報告会の感… […]