1か月くらい経ってしまいましたが、早稲田アカデミーに続いてSAPIXの2021中学入試分析会も視聴しました。
早稲アカの中学入試分析会の感想はこちら↓
早稲アカもそうでしたが、SAPIXも今年はオンライン動画配信でした。
SAPIXは内部生のため、資料をあらかじめ頂きました。動画の内容は、だいたいこの資料に沿った感じでした。
印象に残ったことを書いておきます。
コロナ禍でも中学受験生の数は減らず
これは早稲アカでも言われていましたが、コロナ禍によって受験を断念したケースが少なかったとのこと。
2月1日午前受験者を首都圏1都3県の公立小6年生在籍者数で割って求めた「受験率」は14.3%と、2018年度から連続して14%をキープしているとのこと。
また早稲アカでも言われましたが、東京では現小2くらいまでは全児童数は減らずに、むしろ増加傾向だそうでしばらくは少子化の影響はないだろう、とのことでした。
他、メージャーどころの受験者数の増加、減少など変化があったところが取り上げられていました。
例えば、共学化し中学を新設した「広尾学園小石川」(旧中村女子高)が大人気となったとか。
筑波大学附属中は4科目入試と科目数が減って志願者が増えた、一方お茶の水女子大附属中は今年から適性タイプの問題に変わり志願者減となった。
駒場東邦が志願者増、鴎友も志願者増、というお話でした。
算数は軟化することはなかった
コロナ禍で勉強が思うように進まなかったことを考慮して、問題を易しくする学校も出るのでは?という予想もあったそうですが、蓋を開けると、算数に関しては例年並みの難度だったそう。
できるだけ色んな種類の典型題をやり、反射的に解けるようにすることが大切、とのことでした。
そして何か月か前にやった問題を繰り返しやるのがよいとのこと。
なお面白いことに今年の西暦である2021という数字を使った作問が複数の学校で見られたそうで、今後もこう言った西暦を元にという問題は出るのでは?というお話でした。
国語は難度が下がってきている
先生曰く平成20年ごろはとても難解な文章が出題されることが多かったそうですが、近年はそういったものは減少し取り組みやすくはなっているそうです。
ただ最近はより平易ではあるが細部を問うようになってきているとのこと。
また小6では体験したことのないような環境・立場の視点で考える必要がある題材も多く、受験生の常識力や考える力が問われているそうです。
世間の話題にアンテナを張る、視野を広く持つことが大切。
題材は直近1~2年で出版された本から出題されることが約半数のため、よく出る作家のものは読んでおくのがよいそうです。
今年よく出た作者ランキング、およびよく出題された本ランキングが載っていました。
↓物語文では寺地はるなさんの「水を縫う」、 いとうみくさんの「朔と新」
↓論説文では池内了さんの「なぜ科学を学ぶのか」、稲垣栄洋さんの「はずれものが科学を作る」
SAPIXのテキストや模試で取り上げた作品が、今回の入試でいくつも出た(当然出された文章の範囲や設問の仕方は違いますが)、と挙げられていました。
(長くなってしまったので、その2に続きます。)
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