先日早稲アカ分析会の感想を書きましたが、今回は娘の通うサピックスです。
通塾生はリアル会場に申し込みできたので行ってきました。
3/5(日)銀座ブロッサム、午後の部でした。
実はリアル会場は初めてです。小1のとき会場を申し込んだのですが、まさに2020の春の新型コロナ日本上陸で全て中止になったのです。
会場の熱気、参加数
オンライン事前申し込みをすると、座席も自動的に指定される形でした。
私は1階席だったのですが9割くらい埋まっていて、熱気がありました。
このホール、2階席もあり全部で900席です。
今回2階席も使っていたようなので、800名弱が来場されていたのかなと。
そしてざっと見ると3〜4割くらいは男性でした。
なお、会場~地下鉄駅の間の道で、色んな小規模塾の方が熱心にビラを配っている姿も驚かされました。
今年2023年の総括、動向についての分析
今年の特徴としては、先日書いた早稲アカ分析会とほぼ似たことを仰っていました。
そして早稲アカの方が全体動向については丁寧に解説していると感じました↓
そんなわけで早稲アカの感想と重複するところは割愛し、サピだけで取り上げられていたお話を書きます。
★WEB出願が一般化し、ギリギリまで倍率が読めず思わぬところで人気が上がり、合格が難しくなったケースが散見された
→特に2/4および2/5校のWEB出願は読みにくい
★短期決戦の傾向が出てきている
→埼玉千葉校に良い学校(良い進学実績の学校)が増えており、1月に進学したいと思える埼玉千葉校で合格をもらい、結局都内から入学手続きを取る人が増えている。
→そのため埼玉千葉校は、2月の入試では合格者数を絞らざるを得なくなっている
→早めに合格校(進学したいと思える学校)を確保する傾向が強まっているようだ
★大学付属校の人気がひと段落したきた
★男子は強気の出願傾向があったが、女子は安全志向での出願が目立った。
★リノベーション学校の倍率に要注意。
→挙げられていたのは千葉国際、サレジアン、日本学園(世田谷中学)、三輪田
どんな子が受験に強いのか?
総括の部分をお話された先生は、会場で保護者に向かって
「保護者の皆さまは、お子さまの受験に何を望んでいますか?」
と投げかけられ、挙手アンケートがなされました。選択肢は以下です。
①目的とする学校に絶対合格すること
②受験を通じて本人が成長すること
私は②で挙手をしましたが、どちらもそれぞれ手が挙がっていました。
演者の先生がどうまとめるのか気になりましたが、
「この①②どちらも大切ですよね。実は2つには共通点があります。
それは【子どもの幸せを願っている】ということです。」
と上手くお話に惹きつけておられました。この流れはリアル対面形式ならではと感じました。
子どもの合格や成長のために必要なのは「失敗を学びと考えられる姿勢」です。
子ども自身が✖️を✖️として受け留められること、
当日の運を引き寄せるためにも、失敗から学ぶ姿勢が大事となってくる。
「最後まで諦めない人の元に成功は訪れる!!」(熱い感じで)
冒頭に今年の教え子が実力があるのに2月は連敗続きで、それでも頑張って連日受験していた、という話の伏線があったのですが、
実は冒頭にあげた彼は「2/6に合格を掴みました」というお話で〆られました。
サピの分析会は、今まで動画で見ていてクールだなという印象しか受けなかったのですが、
今回この演者の先生のおかげで、内には熱い思いを秘めていると感じさせられました。
科目ごとの分析
科目ごとの分析では、サピのテキストや模試で似たような問題が出ていたことが随所で触れられていました。
4科目それぞれの先生がお話する中で一番印象に残ったのは社会科の先生のお話。
「今年は、柴刈りの【柴】が何なのか? 醤油の製造工程、マイナンバーカード提示を求められたときの対応 といった机上の従来型知識では答えられないような問題が出た。
常に社会に関心を向けている姿勢がないと答えられない作問であり、そういう姿勢が求められている。」
そしてパワーワードが出ました。
「小学生であることに安住しない姿勢が大事!」
またこの言葉かと思いました。
というのも2年前のサピのweb入試報告会でも仰っていたんですよね。
あまりにも強烈だっったので、当時のブログ記事にも書いております↓
小学生であることに安住しない姿勢
サピの4年生課程を終え、5年生に入り「小学生であることに安住しない」の言わんとすることは分かってきました。
中学受験にチャレンジする子供たち、大人以上に勉強しているし、色んな知識を身に着けています。
時間を切り詰めたり、自分の弱点を克服しながら真剣勝負しています。受かりたいから我慢していることもたくさんある。
上位層の知識や振る舞いはもう小学生じゃないんですよね。
・・・
そういえば、今年Twitterで勝手ながら応援させていただいていたお子さん。
無事御三家に合格されたわけですが。
父親(受験にも普段の育児にもほぼ関与してない)から「御三家合格だなんて、お父さんはお前に負けてるな」という自嘲気味な言葉が出た時、
お子さんが「中受の結果で人の優劣なんて決まらないよ。でも自分の合格はお父さんの応援があったお陰だと思う。ありがとう。」
とすかさず答えたそうです。(言葉尻は違うと思いますが、大まかなニュアンスは合っていると思います。)
そばでやり取りを見ていたお母さんは「格の違いを見せた」と書かれていましたが、まさにここなんじゃないかなと思いました。
・・・
そんなわけでサピの入試報告分析会は、web配信が3月下旬からあり、非塾生でも見ることができますので気になる方はどうぞ↓
(申し込み締め切りは3/13 10時です。通塾生は申し込み不要)
リアル会場は合計2時間、webは例年なら1時間程度なので、内容は多少簡略化され私が上に書いたお話はないかもしれませんが悪しからず。
コメント
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