ヨーロッパで再びCOVID-19感染者が増加し、フランスではパリなど大都市で夜間外出禁止が始まったそうです。
再びの行動制限。
一方の日本は、新規感染者数は減りはしませんが横ばい、重症者や死亡者も激増するわけではなく、小康状態を保っています。
そしてGo toトラベル、Go toイートを国を上げて行っている状態。
対照的な動きとなっていますが、果たして日本がこのままのペースを保つことができるのか?
Go toトラベルキャンペーンでは意外と感染拡大しなかった
個人的にはGo toトラベルによって、地方に感染者が増えてしまうことをとても懸念していました。
感染者が増えれば、重症者ベッドが埋まり治療が受けられない人が出てくる可能性があるからです。
また我々医療従事者は、より一層感染リスクが高まってしまう心配もありました。
けれど意外にも、地元の人と触れ合うような(一緒に会食して、言葉は悪いですが唾液が飛び交うような)スタイルではない旅行では、都会の無症状陽性者が地方に感染を広めることにはならなかったよう。
まだ総括するには早いですが、ひとまずはGo toキャンペーンによって広がらなかったことに安堵です。
次は年末年始が心配
今後は年末年始で帰省があると思いますが、帰省だとその地方の誰かと一緒に会食することも多いです。
その時に都会→地方へとCOVID-19が広がらないことを祈ります。
それでなくとも冬は換気がしづらいので、春~秋と同様の対策を取るのが難しい場面もありそうな点が不安要素です。
COVID-19については、未だに医学的にも不明なことばかり
欧州では感染再拡大があるのに、どうして日本ではそうではないのか。
そもそも欧米では多数の死亡者が出たのに、日本ではそれほど亡くならずに済んだのか。
医学的な憶測は幾つかあるけれど、説明可能な決定的な要因は分かっていません。
本当に不思議です。
複合的な要因(衛生概念が確立している、マスク着用遵守できている、国民皆保険で基礎疾患のコントロール良好な人が多い、遺伝子的なのか後天的なのかCOVID-19に対抗力がある人が多かった、などなど)かな・・・と思っています。
ただ何十年も前から知られているウイルスであっても、例えばC型肝炎ウイルスとか、完全に解明はされていないし、予防接種ワクチンもできていないものもあるわけで。
今回のCOVID-19についても、人間が色々研究しても、ワクチン開発に総力を上げても、単純には行かず、思うような結果が得れない可能性も十分あると感じています。