日本全国で新型コロナ患者が増え続けていますね。
先日政府から「中等症は自宅療養」という方針が出されたのですが、この重大性が多くの人に伝わっているのか…?
中等症なら自宅療養を原則って本気ですか?
こちらの方針、医療従事者にとってはかなりの激震でした↓
中等症の方を入院させない方針って本気ですか?と。
実際、これは政府内決めたものだったそうで、政府分科会の尾身会長には何の相談もなかったそうです↓
酷い話です。尾身会長をはじめ、「中等症」の深刻さを分かっている医師はこんな暴挙にはでません。
日本医師会も政府の方針に反発しています↓
世間の方が思う「中等症」と医学的な「中等症」には大きな隔たり
医療従事者でない方や、身近に肺疾患患者がいない方はイメージできなくて当然だと思いますが、「新型コロナウイルス感染症」で「中等症」となるとかなり悪い状態です。
とても息苦しく、かつその苦しさがどこで終わるのか全く見えない状態。
多くの場合発熱もしていますから、その分の苦しさもあります。
「ぜいぜい、はーはー」と荒い息をずっとしていて、悪寒によるふるえも時折おき、横になっているだけでもしんどい、歩くなんてほぼできない、ただ目を閉じ懸命に呼吸するしかない状態です。
こちらの記事に「一般の方が思う中等症と、医学的な中等症の隔たり」について書かれており、米国在住の安川医師が示された図が分かりやすいと思います↓
中等症は世間のイメージよりもずっとずっと悪い状態です。
このように苦しむ家族が同じ屋根の下にいながら、医療を施せずただ見守ることしかできないのは地獄絵図です。
中等症から重症・死亡へと数時間で転帰してしまう例も稀ではありませんから、一晩明けたら冷たくなっていたなんてことも起きそうです。
療養施設を増やすことができなかったのか
新型コロナウイルスの問題はもう2年目です。
病院のベッドだけでは病床が足りない、ホテルなどを借り上げ比較的軽症な方はそちらで療養、また大型臨時病床を作る、という話は1年以上前からずっとありました。
それなのに結局準備できてないから、中等症であっても自宅で様子をみて下さい、は無責任だなと思います。
家庭内では感染防止対策は不十分になり、家族内に広がるだけなのに。
そして一人暮らしの方は動くだけでもしんどく、飲み物にアクセスすることすらままならないかもしれません。
家庭内療養は、家庭感染による感染者増、急変対応できずに死亡者増につながるのに。
罹らないように努めるしかない
このような医療が受けられないかもしれない状況だと、できるだけ人との接触機会を減らして罹らないように努めるしかありません。
普段くらいしている家族以外との会食など、唾液が飛ぶ機会を持つことは大変リスキーです。
会食は今はまだ我慢。もう少しコロナの状況が収まってからでいいと思います。
そして可能な方は早めのワクチン接種!
病床がひっ迫してます。
罹ったとしても、重症なら入院できるでしょー?と楽観的な気持ちの方もいるかもしれません。
が、何かの要因(たとえば院内がクラスター化して新規受け入れ停止になった病院が数か所出るなど)が重なれば、重症でも待機となって医療措置が叶わないかもしれません。