新型コロナウイルスの重症者が増え続けています
救急車を呼んでも搬送先病院がない、は本当のことです
報道でも言われている通り、今の東京は救急車を呼んでも平時のように病院に速やかに運んでもらえる状態ではないです。
私の勤務先でも救急部には「搬送先を探し続けて半日以上…」というような問い合わせが来ています。
残念ながら当院も一杯なためお断りしなければなりません。
仮にどうにか搬送先が見つかったとしても、何十キロも先だったり、都外だったりしています。
特に新型コロナ陽性だったり、陽性が疑わしい症状の患者さんは、軒並み病院からお断りされます。もうコロナ病床は満床ですから。
そんなの脅しでしょ?、なんとかしてくれるでしょ?ではなくなってます。
医療者からすれば、搬送困難はありふれた話になってきています。
通常診療も制限
大学病院でも通常診療をある程度制限してきています↓
総合病院でも、院内入院患者で陽性者が発見されると、その科の新規入院をストップさせる、予定手術もすべて延期、というようなことはモグラ叩き的に行われています。
うちの病院でもそんなことが7月から断続的に起きています。
癌の手術など早めにやることが大切な手術もありますが、すぐに行わなくても命にかかわらない待機可能な手術は、コロナがある程度収まってからに延期にした方がご本人のためだと思います。
なぜならゲリラ的に、他疾患で入院している患者さんが何回目かのPCRで「実はコロナ陽性だった」と発覚して、院内の他患者にうつしているケースがありますから。
院内感染は起きてはいけないことではありますが、完全に防ぐのは難しい。
大部屋での患者間感染あります、差額ベッド代のかかる個室は常に満床です
特に大部屋患者さん同士では防ぎようがないのが現状です。
病室でマスクをつけるように言っても、カーテンを閉めてこっそりノーマスクで過ごしている患者さん(コロナ以外の疾患で入院中)は一定数いますからね。
そんな方と同室だったらひとたまりもありません。
今はできるだけ事故やケガなどで入院とならないようにしてほしいです。
残念ながら院内で感染してしまうリスクはあります。特にこれほど蔓延している状況では。
個室に入ればいいと思われるかもしれませんが、昨年から個室は常に満床で、とりあえず大部屋入院して希望だけ出しておいて、運よく空きがあればすでに大部屋に入っている人が個室に移る、という形です。
入院初日から個室が確約されるのは、1泊10万近い個室のみですね。
1泊1~5万クラスの個室は常に埋まってます。
コロナ禍になった昨年からずっとこんな調子です。