敬老の日を含む連休に行われた、都立小石川中等学校の文化祭「創作展」。
9月なのにとても暑い中、花子さんと行ってきました。
今まで私立ばかりでしたが、今回初めての公立中高一貫校訪問です。
小石川の中高一貫化と初代女性校長
小石川は長らく高校のみでしたが、 2006年に東京都の政策で中等教育学校として中高一貫校化し、一気に難関・人気校化しました。
ちなみに中高一貫校化は反対勢力も多く苦労があったと初代校長の栗原卯田子先生のインタビューで読みました↓
余談ですが、栗原先生はお子さんが小さいながらも離島教員をされたり、廃校決定の教育困難校を立て直したりなどパワフルな女性で、小石川を定年退職後は成城中学・高等学校の校長をされていました。
一貫校化当初は塾に行かなくても受かる子が一定数いたと言われています。
しかし現在では私立受験対策塾を経たお子さんがほとんどで、サピックス偏差値では60(男女とも)です。
予約システムが独自…
都立とあって、文化祭の予約システムが他校で一般的に使われている「ミライコンパス」ではなく、「東京共同電子申請・届出サービス」というものでした。
ここに個人情報登録して申込むと「受付しました」という電子メールが届くのですが、QRコードも何もついていないのです。
これで大丈夫なの?当日は何を提示すればいいの?という状態で不安になりました。
前日になってもう一度メールが来て「電子メールを提示すれば中に入れます」と書いてあってホッとしました。
なんだかこういう流れに公立らしさを感じてしまいました。
私自身は公立出身で、しかも複数の自治体立病院に勤めていたこともありましたから、この流れが良くも悪くもデジャビュでした。
都立小石川の広さに驚く
「創作展」当日に初めてキャンパス内に足を踏み入れましたが、広い!
校舎の美しさは私立と比べると残念かもしれませんが(公立なので仕方ないですね)、敷地は広々、廊下も広い!特別教室もたくさん!
先日伺った渋々が人にぶつからないと前に進めない状態だったので、花子さんと一緒に「人多いのにぶつからないよ」と感動してしまいました。
内容は1,2年生は展示、3~6年生(4~6年というのが普通の学校の高1~3年)が劇。
5~6年の劇は内部の方の観覧が主で、我々のような外部は事前抽選制だったそうで、我が家はそういうう抽選があったことを知らず申し込んでいませんでした。
そのため当日観覧可能な3~4年生の劇(各教室でやっている)を拝見しました。
劇をやっている教室の外側は劇にちなんだ装飾で趣向が凝らしてありました↓
肝心の劇ですが、レベルが高くてびっくりしました。
「6年生の劇はもっとすごいですよ」と3年生に言われましたが、これよりもすごいってどんな感じだろう?と思ってしまいました。
1~2年生の展示は学習に関係するものでないといけないという決まりなのか?「お化け屋敷」系のただ楽しいものはなかったです。
学校によってはそういう遊園地的な出し物がNGだったりするのですね。学校のカラーが現れています。
科学研究会の出し物が良かった
小石川といえば理数系教育(SSH)ですよね。
ちょうど科学研究会の方が、実験ショー(液体窒素)を開催されている時間だったので参加させていただきました。
司会進行をしていたのは5年生(高2)の女子2名だったのですが、めちゃくちゃ優秀で気の利く子達でした。
パフォーマンスや説明も上手で、しかも小学生目線に立ってくれていました。
そして脇にいた他の部員さん達に質問してもとても丁寧に答えてくれました。
でも中高生らしくちょっと素朴な面も残していて、好感度が高かったです。
「すごくいい学校だね」と
今回の創作展を通して感じたのは、全然先生たちの影を感じさせなかったなーということ。
生徒が主体で運営というか、先生は遠ーくから見守っているという感じがよく伝わりました。
前身である府立五中時代の初代校長 伊藤長七先生の「立志・開拓・創作」や「小石川教養主義」というものが今でも色濃く反映されていると感じました。
ちなみに「創作展」でも伊藤長七先生についての展示もありました。おそらく同窓会の方が出されていたのだと思います。
今回の創作展を通して花子さんは
「いい学校だね。おまけに制服が可愛いかった」と。
倍率高いんだよ、適性試験という独特の問題で作文力がないと受からないよという現実を伝えると、一気に萎えておりましたが…。
サピでは合格が読みにくいと言われていますが、共学がいい!というお子さんはチャレンジしがいのある学校ですね。