早稲田アカデミーが今回Webで中学入試報告会を開催されていたので視聴しました。
その感想を備忘録として書いておきます。
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東京都の児童数はしばらくは減らない
東京都の現中学一年生の数を100%とすると、今の小2までは100%を少しこえる数で推移するそうです。
つまり向こう4年は東京都の小6の数は減らないのだそう。
一方で周辺県ではどんどん90%前半へと落ち込んでいくそうで、むしろ埼玉千葉神奈川校は今より入りやすくなるだろうとのこと。
コロナ禍であったが受験者数は前年とほぼ同じくらい
今年度は新型コロナウイルスの影響が直撃した受験学年でしたが、東京都の2/1受験者数は41246名と前年とほぼ同数だったそう。
出されたグラフによると東京の中学受験者数は2015年からずっと右肩上がりで来ているようです。
今回のコロナ禍によって受験自体を辞めた、という家庭はほとんどいなかったと考えられるそうです。
その理由について、早稲アカの先生は「中学受験は3年間以上の時間をかけて取り組んできたことで、6年生の一時期に新型コロナで休校などになっても急には辞めないのでは?」と仰っていました。
また「私学の中高一貫校の方が、公立中学よりもコロナ休校中の学習フォロー(オンライン化など)が良かった、という点も、やはり受験をさせて私学に行かせたいという動機づけになったのでは?」ということも指摘されていました。
ご家庭によってはコロナによって経済的に厳しくなったところもあると思うのですが、それでも子供の教育や環境のためになんとか金銭を工面しようと考えた方も一定数いらっしゃったことでしょう。
私立募集総数に対して、受験生の数の方が多くなっている
そして今回初めて知ったのですが、東京都の私学の募集定員に対して、男子の場合は受験者数の方が明らかに超過しています。
これは今年だけではなく、提示されていた2017年からずっとそうなのですね。
そして女子はまだ募集定員総数>受験者総数ではあるけれど、受験者数が増えたり共学化があったりで、その差が2017年以降どんどん少なくなっているそうです。
つまり男子では希望したものの都内の学校に進学できない人は一定数出ており、また女子も都内の門戸がどんどん狭くなっているということ。
都内小6児童数は現小2まで減らないということからも厳しい戦いですね。
中学受験も一大ビジネス
今回の報告会の内容は、中学受験塾が出しているものなので小5以下の保護者を(言葉は悪いですが)「煽る」ような内容になっているなと感じました。
でもそれを差し引いても、東京の中学受験熱はまだまだ熱いです。
東京の児童数が横ばいという点からも、向こう5年くらいは衰退の兆しのないビジネスなのだな、と考えさせられました。
そして児童数が減ってきても、塾代の値上げ(これは数年間に比べて確実に上がってきているそうです)、個別・家庭教師などの併用が一般化したことによって、受験生一人当たりの単価をどんどん上げる形になりそうで怖いです。
教育費が高いことはいつも職場の同僚と話題になっていて、
「携帯代が高すぎることが問題視され政府が介入したように、塾代も高すぎるって政府が介入しないかね・・・」なんて言い合っています。
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