昨日書いた「サピックス新1年生で募集停止校舎が続出」について。
具体的な募集停止校舎はこちら↓
大井町校・白金高輪校の新1~6年生、
渋谷校・自由が丘校・宮前平校の新1~5年生、
巣鴨校・用賀校の新1・3~5年生、
練馬校の新1・4~6年生、
南浦和校・武蔵小杉校の新1・3・4年生、
横浜校の新1・3年生、
王子校の新1・4年生、
お茶の水校・中野校の新1・6年生、
大宮校・吉祥寺校・新浦安校・高田馬場校・豊洲校・茗荷谷校の新1年生、
白金台校の新3・4年生
どうして新1年生(現年長さん)保護者がサピに走ってしまったのか、考察してみました。
[理由1]SAPIXならば間違えないだろうという万能感、ステイタス感
ここ数年都内難関校実績はSAPIXの一人勝ち状態です。
最終的には難関校に手が届かないかもしれないけれど、大は小を兼ねる的思考で、とりあえずサピに入れとけば大丈夫じゃない?と。
安心感と万能感が今のサピにはあるのだと思います。
そして通っているだけで、ステイタス感があり、親のプライドも満足させるものになっているのだと思います。
[理由2]入室できるうちに席確保しておきたい
SAPIXの入室テストで入室できる基準をクリアするのは、高学年になるほど難しくなります。
また今までは高学年で定員オーバーで募集停止となっている校舎がチラホラとありました。
そのためいざ3、4年で入室テストに受からないとか、行きたい校舎が募集停止になっていたら困る!となって、より確実といわれる低学年入室に走った一つの動機になったと思います。
[理由3]学童代わりのニーズ
共働き家庭が増えていますからサピのある平日夕方の時間帯は、もともと学童にお任せ、もしくはお任せする予定は多いと思います。
ならばその暇な時間(と言っては失礼だけど、学童で特に何もせず自由遊びしている時間)、折角だからサピに行かせておけばいいんじゃない?と。
学童がわりにサピに行けば、先生という大人の目があるし、安全にも目を配ってくれるだろう。
ついでにお勉強もできたら一石二鳥、という考え。
[理由4]早く始めればより有利に進めれるという期待
早くから中学受験に触れておけば、より有利に進められるのでは?という期待感もあると思います。
もちろん地頭の良いお子さんが4年生で始めてスルッと抜かしていくことはあると思いますが、それでも同じ地頭だったら早くからやったほうが有利と考えるのは理にかなっています。
[理由5]ネットでの情報収集でより拍車がかかった
子供の将来や教育について考えて、ちょっと気楽に検索すれば簡単に経験談が読めます。
しかしブログ、Twitter、インスタでわざわざ中学受験やSAPIXについて発信している方は、世間からするとかなり教育熱心な層で偏っています。(私もですが)
今や子育ての情報収集としてSNSを活用するのは当たり前。自身の子供より数歳上のお子さんの情報を集めるのにみなさん熱心です。
事実、私のTwitterをフォローしてくださっている方も、お子さんが低年齢な方の割合が多いです。
数年後を見越して先手先手で行動したいと思っている、時期を逸して機会損失したくないと思っている。
そいうった熱心な数学年上の層からの情報をネットで何度も目にして、低学年からSAPIXが特殊なことではない!機会損失したくない!と思うようになったのかな。
[理由6]低学年サピの料金はそれほど高くない
低学年SAPIXの月謝は2万円台です。
都心共働き層にとって、ビックリするほど高額ではなく、何か他の習い事を節約すれば出せる金額である、というお手頃感もあるのでしょう。
高学年で個別や家庭教師をつければ、(週何度頼むかによりますが)月5〜10万は飛びます。
しかし低学年から3年程度早めにスタートを切り(1〜3年で25万×3年=75万)優位な位置を確保できるかもしれない、という事項へは投資しがいがある、高学年で慌てて個別を頼むよりペイするかも?と考える人もいるでしょう。
色々理由を考えてみたけど、流行りってありますよね
新小1保護者の皆様がサピに走った理由を考えてみましたが、結局は「流行り」という要素もありますね。
以前だったらは「日能研」だったり「四谷大塚」が主流だった時代もありますし。
今でもグノーブルやエルカミノ、フォトンなどといった新鋭塾を選んだり掛け持ちしたり。
また低学年では進度がより早い早稲田アカデミーで力をつけて、満を持して高学年SAPIX上位クラス入室というルートを取る層もいたり。
SAPIXの裾野が広がればきっと、難関合格者数実績も揺らぐような気もします。
きっと今の新1年生が6年生になる頃は、塾の勢力図というのも変わってきてるのでは?と思います。
SAPIXについてもっと知りたいならこの本
教育ジャーナリストのおおたさんが書かれたこちらの本が面白かったです。
SAPIXだけでなく、今はやりの鉄緑会についても取材してあります。
以前レビューも書いたので良ければどうぞ↓
コメント
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