8月も下旬ですが、全国的に新型コロナのデルタ変異株の勢いは増すばかりです。
子どものデルタ変異株感染は増えている
デルタ変異株ですが、従来株とは違って子供も陽性が出るケースが増えています。
小児での重症化は稀とは言われていますが、感染数が多くなると(=母数が多くなると)どうしても重症化例も出てきています。
12歳未満は現状ではワクチン対象外(安全性が確認されていない)なので、防御手段としてワクチンが使えません。
デルタ変異株においても、ワクチンによって重症化が防げるデータは出ていますし、実際そうである現実を医療現場では見せ付けられています。
それなのに、守ってあげたい子供がワクチンが打てないのは本当にむごい。
保育園、結構大変ですよね
都内の保育園では、園児に陽性者が出た、家族に陽性者が出た、先生に陽性者が出た、ということがひきりなしに起きています。
検査までつながればいい方で、「検査できてないけど、よくわからない風邪症状が流行ったまま1か月。RSなのか何なのか?」という話も聞きます。
そしてやっと誰かが新型コロナ陽性と判定されるようなケースで、いつから園内で蔓延していたのかよく分からない。
幸いにも重症化していないから、なんとなく…だけで済ませている例も結構あります。
けれど中には誰かが症状が重くなってから判明するケースもあるので、ロシアンルーレットのようです。
当院の発熱外来をみていると、昨年は外で仕事をしている大人が家庭内にコロナウイルスを持ち込んで一家全滅というケースが多かったです。
しかし今や保育園児が家族(大人)にうつす、というケースが多くなってきています。
2学期が始まれば、おそらく学校でも同様のことが起きる
9月から小学校~高校は2学期が始まりますが、始まってしまえば子供の間で蔓延は避けられないでしょう。
特にワクチン接種対象外である12歳未満がいる小学校以下では状況は悪いことが予想されます。
1年前のように、段階的に分散登校にするなどして様子を見たほうがいいと思います。
が、文科省は自分のところでは判断は下さず、各地域ごとに決めてということです。
これはますます現場の先生方の負担や責任を増させるばかりです。
そのうえパラリンピックを学校で観戦に行かせようとするなんて、本当に信じがたいです。
子どもは捨て駒じゃないのです。
娘の小学校は…
とりあえず2学期最初は通常通りの始業をしないそうです。
もちろん、パラリンピック観戦もありません。
どの程度の分散登校+オンラインにするかはまだ協議中だそうで、1週間前までには連絡するとのことでした。
娘の学校、今までもかなり慎重な対応でした。
1年前の休校期間も、分散登校期間もすごく長かったです。
今回もおそらく同じような慎重な対策を講じてくれることを期待しています。
「コロナが心配で自主休校」も欠席扱いにはしない、ということも昨年から明文化されているので、その点とても助かります。
こういう対応の学校が増えてくれればとても良いなと思います。