全国的にひどい第7波ですが、みなさま難を逃れていますでしょうか?
それとも砲弾を受けてしまっているでしょうか?
濃厚接触者の待期期間短縮
濃厚接触者の待期期間短縮を政府が決めました。
現在「2日目と3日目に国が承認した迅速検査キット(抗原定性検査)を使ってどちらも陰性だった場合」だと、3日目から自宅待機を解除できることになっています。
つまり最短3日。
ただこれには科学的根拠が乏しいのです。(3日目過ぎてから発症する人もいる。)
↓下記の忽那先生の記事が詳しいです
ただこういう政府決定が世の中に受け入れられているのを見ると、「自分や家族が罹っても構わない」と多くの方が思うフェーズに入ったというところなのでしょうね。
医療現場からは「最短3日で濃厚接触者の待機解除は早すぎる」の声が多いのですが、
一方で真面目に自宅待機期間を遵守している人は稀になっている現実。
もう新型コロナを特別視しない、行動制限なんてされたくない!という世の風潮なのだと感じます。
できることを淡々とやるのみ
医療サイドとしては、できることを淡々とやるのみで、もう心が無にしている人も多いです。
発熱外来がパンクしていても、上限以上は診ることも検査に回すこともできないし、
ベッドが埋まって入れば中等症以上の入院も許可できない。
コロナでベッドひっ迫なので、それ以外の疾患でも救急車は断る、緊急入院もできない。
あまりにも発熱外来患者さんの暴挙が過ぎるので、スタッフや自分自身を守るために発熱外来自体を辞めた開業医さんも知り合いに何人かいます。
報道ではそれらの苦境が伝えられていますが、一般市民としては「自分には関係ない」と横目で見ている感覚かなと。
これが多くの国民が支持するwith コロナの形なのだと受け止めるしかないですね。
国民皆保険や、全額公費負担も脆いなと思う
日本は医療保険のおかげで、病院にかかったとしても3割未満の自己負担です。
病院へのアクセスもよく、診てもらいたいと思えばその日のうちに受診でき、救急車だって一部の心ない方は平時から呼び放題。
しかもコロナに関しては現状全額国費で治療が受けられます。
諸外国と比較すると、逆にこの国民皆保険や国費負担が、社会的なコロナ禍の遷延を招いているような気がします。
陽性証明、陰性証明だけのために発熱外来受診、
ドラッグストアで買うのなく病院処方のカロナールが欲しいから発熱外来受診、
という現状をみると、国民皆保険も本末転倒だなと思うのです。