本日、職場の皆で一番ほっとしたニュース↓
楽天のこちらの検査キット、多くの問題点がありました。
まず、「感度」「特異度」とも公表していないのに「品質には問題がない」の一言で済ませていたこと。
「感度」「特異度」は色んな検査(や科学的なデータを取る際にも)において、重視される指標です。
簡単にいうと、偽陽性、偽陰性がどのくらいの割合で出るか、また真に陽性の人の場合、どのくらいの割合で陽性と判断できるか、ということです。
例えば陰性のに誤って「陽性」と判断される(偽陽性)、もしくは陽性なのに誤って「陰性」と判断される(偽陰性)が多く出てしまう検査キットだったら、やる意味は殆どなく、むしろ誤った検査結果は害でしかありません。
楽天キットで陽性
→その結果をもとに医療機関に「入院させてくれ!」と言っても、医療機関は楽天キットを信じることはできない。再度厚労省のやり方でPCR検査に提出する必要あり。
(2度手間であるともに、無症状陽性者が医療機関をひっ迫する。)
(楽天キットが偽陽性だった場合には、無駄に医療機関を受診したことになり自ら感染暴露の機会が増やしている。)
楽天キットで陰性
→本当はCOVID-19陽性の人も含まれる、なのに楽天キット陰性を鵜呑みにして自粛解除してしまい、感染拡大するおそれがある。
そして検査薬として適合性があるかどうかの検査も受けていないので「医薬品」としての認定ももちろん受けていません。(楽天も「医薬品ではない」と謳っています。)
COVID-19陽性から肺炎が重症化して、不幸にも自宅療養中にお亡くなりになる方が一定数出ています。
(報道によるとタレントの岡江久美子さんもそうだったということです、合掌。)
それは憂うべきことですが、90%前後陽性者は重症化せず 治癒しています。
いま必要なのは重症化に転びそうな方を早めに救いあげ、適切な医療機関で治療すること。
無症状陽性者を大量に見つけて、医療機関をひっ迫させることではありません。
もちろん無症状陽性者の割合が何%だったと調べることは疫学的には大切ですが、それは楽天のような医薬品としての認定も受けていない検査キットが担うことありません。
というか感度・特異度すら公表できないようなキットで行ったとしても科学的データにはなりません。
肺炎症状がある方はすぐ医療機関や保健所へ電話ですが、それ以外の方はSTAY HOMEです!
そうすることで日本の感染拡大(のおそらく第一波)はもう少しで下り坂になるはずです。