新型コロナウイルスが指定感染症のなかの「2類」扱いではなくなるかも?のニュース
感染症法の指定感染症というのがあるのですが、一般的にはなじみが薄いと思うので分類を言われてもピンとこないと思うのですが。
今は「2類」扱いなので 、「疑似症・無症状病原体保有者を含めた全数報告、入院勧告や就業制限、濃厚接触者の外出自粛要請、医療費の負担」などが行われています。
ただこのために、保健所の業務が急増し、コロナ用に使える医療機関の病床も逼迫した(今後も逼迫し続けるかもしれない)という状況も生じました。
日本においては致死率が極めて高いわけではない、という状況も半年程度の期間で分かってきたので、「2類」という厳格な管理が果たして適当なのか?
実際、現在はウイルス陽性だけど無症状や軽症の方には、自宅療養をお願いし、実際自宅で過ごしている方も 多数いることからも「2類」という措置は守られていません。
無症状患者の扱いが問題
今は3,4月の頃と違って、無症状でも接触者でも検査がどんどんできるようになったので、医学的にもほぼ無症状だけど、新型コロナウイルス陽性である、というケースが激増しています。
この方たちの医学的な扱い方は、経過観察しかなくシンプルです。
しかし社会的には扱いが難しいです。
学校や会社からは陰性化するまでは休むよう言われますが、一人暮らしや家庭で育児や介護を担っている方だと、自宅で何もしないわけにはいかず。
そして経済面での不安を抱えながらも仕事を休むのは、特に非正規雇用の方にとっては辛いでしょう。即解雇に結びつくかもしれません。
そんななかで、社会的には「陽性者」は酷い目で見られますから…。
インフルエンザ同等の「5類」という声も出ていますが
このまま日本での死亡数が多くないのであれば、インフルエンザと同等の「5類」相当の指定感染症が良いのでは?という声もあります。
仮に「5類」相当にしても、普通の5類では行わないような、治療費公費負担は残すこと、発生数と重症者数は保健所に報告・統計をとること、というのが暫くは不可欠だと思います。
ただ「5類」となると、新型コロナなんて大したことない、と感染対策の気が緩んだり、傍若無人な振る舞いをする人が増え → 感染者数が爆増 → 重症者が一気に増えるかも?という懸念が残ります。
致死率が高くないこと、そして他人への感染力が発症より数日早いこと、といった特性上、とても対策が難しくなっています。