新型コロナウイルス、とくにデルタ変異株の問題が続く中ですが、お子さんの2学期がスタートした方も多いのではないでしょうか?
職場では子どもを持つ職員同士「うちの子の学校では…」という話をしていて、革新的な学校、保守的な学校、様々だなと感じさせられます。
夏休み延長、分散登校、短縮授業、オンライン授業、一体どれくらいの割合でできているの?
こちらのニュースで、この夏休み明けの全国の小~高校の状況を文科省がまとめた結果が出ていました。
個人的に注目したのは、この部分。
夏休み延期や休校の期間中の学習指導については、最も多かったのは「教科書や紙の教材を活用」で、小学校で54%、中学校で60%、高校で59%と半数を超え、「同時双方向型のオンライン指導」は小学校で27%、中学校で31%、高校で33%と3割前後でした。
紙教材の活用ばかりで、同時相方向オンライン指導が全然進んでないではないです。
これじゃあ1年前の全国一斉休校の時からほとんど進歩してないのでは?
対面にこだわりたい気持ちはわかるけれど
対面授業の方が集中できるし、指導の効果も得やすい、といのは分かります。
先生としては、今までのノウハウがある対面授業がやりやすいですよね。
特に小学校低学年では30数名をオンラインでまとめるのが難しい、というのも理解できます。
でも、オンライン活用に向けて進まねばならない必然性が今回の感染症ではあるわけで。
今後ウイルス変異して弱毒化するか、集団免疫が先かは分かりませんが、終息まで先が見通せないからこそ、やれること(オンライン授業)は進めておいて欲しいです。
日本でのICTの遅れは由々しき問題のはず
特に日本では諸外国と比べ、学校でのICT活用が遅れていることが指摘されています。
今回のような必然性に迫られている局面だからこそ、一気に動かないといけないと思うのですが。
公教育ではやらなくても、私立学校や民間の習い事ではオンライン学習は次々と発展していっています。
そういったプライベートスクールに月謝を払うことができる層だけが、ICT教育を享受できるということになる。
果たしてそれで公教育はいいのか?
グルーバル化やIT化が進む世界で、日本全体として競争力がどんどん落ちる形になりませんか。