芸能人の新型コロナウイルス感染のニュースや死亡というのは、結構なインパクトを与えます。
そんななか、今回は女優さんの感染した体験談がニュースとして挙がっていました↓
批判や好奇の目が向けらることも十分考えられる中、率直な体験談が書いてあり、その勇気を支持したいと思います。
しかし個人への批判では決してないのですが、医療従事者目線では「そりゃダメでしょ」ということをなさっています。
こういうのを見ると一般的には「感染対策って甘く考えられているんだな」という苦々しい気持ちが湧きます。
まさかの直箸!
愕然とさせられたのは
「去年3月、親交のあった志村けんさんが新型コロナで亡くなったことをきっかけに、感染対策に気を遣ってきました。」
とあるのに、「11月に仲の良いスタッフと食事をした際、直箸でつついた。」と書いてあったこと。
結局、その自家箸し合ったスタッフに移してしまったそうで、相手は危篤となり1か月以上も意識がなかったそうです。
「直箸で料理をつつきあう」という行為は「感染対策に気を遣っていた」とは相反する行為です。
それなのに「気を遣ってきた」と主張するのは、医療従事者目線でいうと「それ全く感染対策してない!」です。
病院でもそうなんですけど、新型コロナに感染してしまった方は「自分はきちんと対策していた」と言う方が多いです。
でも詳しく聞くと、家族以外と一緒に食事したり、お酒を飲んだり、と感染するような行動を「これくらいセーフでしょ」と思ってやっています。
(何回かお友達と食事会などをやって大丈夫だったという経験が、「今回もこれくらい平気」という気持ちにさせているのだと思います。)
手指はアルコール消毒したとか、食事以外はマスクしていた、とか弁解されて「対策したのに」と主張されても、結局食事の際の「飛び散った唾」が問題なわけで。
「感染対策」という概念自体がずれている、と思うことが多々です。
そして残念ながら「万全な対策」などないのです。そんなものがあれば、病院での院内感染対策もこんなに苦労することはありません。
疑わしければ、保健所を介さずに病院へ
今は既に保健所の指示がないとPCRが受けれないような状況ではありません。
各病院の発熱外来に相談すれば簡単にPCRが受けられます。
実際身近に陽性者がいて保健所からは濃厚接触者認定されなかったけど、心配で来院して検査したら陽性だった、という方はたくさんいらっしゃいます。
心配だけど学校や職場にそのまま行き続ける行為は、さらに感染を広げることになりますので、早めの受診をためらわないで欲しいと思います。
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とりあえずマスク生活はまだまだ続きそう
国民のワクチン接種もまだ道半ばですし、ワクチン接種で100%罹患しないわけでもないですから、
まだまだマスク生活はマストですね。
そして小さい飛沫をフィルタリングするには、やはり布よりも不織布の方が目が細かく適しています。
↓私はこちらの女性用小さめサイズ(横幅15.0cm)を愛用しています。