英語塾JPREPの説明会後に興味をもって読み始めた、斎藤淳先生のこちらの本の感想備忘録。
その(1)の続きです。
英語の音声だけでなく映像も使う方が良い
斉藤先生は、英語の勉強に「音」が不可欠で、加えて映像も一緒にある方が良いとされています。
英語で好きなアニメなどのコンテンツを見ること、理科社会のコンテンツを見ることも推奨されています。英語で好きなことを視聴するというスタイルです。
パルキッズの船津先生が「かけ流し」推奨派でしたが、斉藤先生はそうではなくある程度行っている内容(文字)がわかることを聞いた方が良い、というお考えのようです。
私はかけ流しが苦手なので、斉藤先生のやり方の方が納得できるなと思いました。
そして斉藤先生はシャドウイングを推奨しているようです。
文法は中学3年間で、高校範囲まで終わらせてしまう
高校生にならないと理解できない文法事項というのは実はなくて、全て中学生でも理解は可能。
早くに文法事項が頭に入っていた方が、英語の文章(長文)を読むためには有利で、早い段階から読みこなす練習が可能となるそうです。
特に子どもの英語学習開始年齢が遅いほど、文法からアプローチして、既に理解がある母語(日本語)の理解力をテコにして、キャッチアップが良いとのことです。
英語を勉強すると国語の成績が上がる
斎藤先生は「英語の勉強をすると、国語の成績が上がる」と本の中で書かれています。
これはまさに私自身が実体験として思っていたことです。
私自身は小1から公文英語で文法と長文読解をガツガツさせられて育っていますので、英語のおかげで国語が上がるというのは激しく同意できます。
英語と日本語を対比することで日本語を文法的に見つめなおすきっかけを絶えず与えられていたなと、今思うと痛感します。
残念ながらそういう機会を与えられなかったうちの娘は、日本語の文法問題でも信じがたい間違えや認識の甘さがあって驚かされます。日本語の文法を説明するにも、英語を知っていた方が説明がしやすいんですよね。
斉藤先生ご自身が田舎のご出身
ご著書では斉藤先生のご経歴にも触れてあります。
山形県酒田市生まれ、公立中高時代はそこで過ごされたそうです。
英語にハマるきっかけは、小学生の頃ラジオの英語放送に夢中になったことから。
そこからラジオ音声を中心に独学のような形で学び、Neesweekの多読をし、上智大学に入学。
さらにイエール大学留学をし博士号を取得。
米国では日本人留学生の英語力の乏しさに疑問を感じ、一度帰国して衆議院議員(2002−2003年)となり、国レベルで教育を変えることを試みます。
しかしそれは上手くいかず、米国の大学へ教員として戻り、イエール大学でも教鞭をとった後、今度は起業家として民間の立場から英語教育を変えようと決意。
2012年に再度帰国し、J PREPを作ったそうです。
2012年というとまさにうちの娘がお腹に宿った頃です。
斎藤先生が都会の整った環境で英語を習得したわけではなく、地方公立中高出身で自らの手で切り開いたというところに説得力がありました。
まとめ
J PREPや斉藤先生のメソッドに興味が湧いてみた方はぜひ本を読んでみてください。
本はJPREPへの勧誘ということはなく、塾などに通うことができない場合、特に地方在住の場合にも、こういう方法がおすすめというコンテンツが年齢別に詳しく紹介してありますので有益だと思います。