田舎で一人暮らしをしている父の話です。
どんどん認知能力も体力も衰え、異常な水道代請求になった話はこちら↓
その後です。
デイサービスからの電話
12月になって寒波がやってきたある日、お世話になっているデイサービスから電話がかかってきました。
「お父さん、自宅のリビング内でゴミを燃やして暖をとっています。
朝迎えに行ったスタッフが煙が立ち込めているのを発見して、火を消しました。
やめるようにお伝えはしましたが、ご本人の納得が得られないです。
このままだと火事になりそうで心配です。」
スタッフの方から状況を聞くと、倉庫から火鉢を出してきて、その中で燃やしているようでした。
父に尋ねてもやってない、と
父に電話を替わってもらい、尋ねました。
父は「そんなことしていない」と。
ボケてる訳ではなく、非難されるのが嫌で知らないふりをしています。
「家の中は寒くない、何も困っていない」と。
父の性格からして、今後も室内で燃やすのを止めるつもりは一切ないのだと分かりました。
生活しづらいならば、ホームに入所して欲しいともあらためて伝えました。
しかしいつも通り「何も問題ない、1人で暮らしていけている、ホームには入らない」の一点張り。
火事で父1人死ぬのは仕方ないけれど、周囲の家まで延焼するのは本当に困る。
田舎なので隣と建物自体が接しているわけではないのが幸い
火事の心配を言うと「火を使う時はちゃんと見ているから大丈夫だ」と。
全く当てにならない返答。
とりあえずは、ケアマネさんやデイサービススタッフの方、またご近所の方(地区の自治会長や民生員さん)ができるだけ我が家周囲に寄って、煙が出てないか気にかけて下さるということになりました。
今度は電気が使えなくなったと?!
そして迎えた大晦日、警察から電話がかかってきました。
ついに火災を起こしたか…と思っていたら、
「家の電気が使えなくなったと、お父さんが交番に来られてるのですが?!」と。
「ご本人は電気を家族に止められたとか、家族がお金を払ってないからだ、と言っています」と。
契約を止めていないし、引き落としなので残高不足もない。
「おそらくブレーカーが落ちてるためと思います」と警察官に返答しました。
すると、「普通はやらないのですが、お父さんかなり足も悪いですし、自宅で一緒に見てみます」と有難い申し出。
そして案の定、警察官が確認するとブレーカーが落ちていただけでした。
まずはブレーカーを確認する、という基本的なことすら分からなくなっている老父。数年前ならいきなり警察署に行くという行動はしなかったはず。
警察からも火事の危険性を指摘され注意されるも…
警察が自宅に一緒に入って、父が室内で物を燃やしているのを見たそうです。
「こんなことでは火事になる!やめて下さい」と注意したと。
ただ警察官曰く、「注意したけれど全く聞く耳を持たないです。ご家族からも強く言って下さい」と。
やっぱりな、父はどうしようもないな。
この冬このまま火事で死ぬのかな…という気持ちで、私や私の兄達も、そしてデイサービスやケアマネさんも年末年始を迎えました。
・・・・・
▼実家問題はこちらのカテゴリにまとめています