この春、久しぶりに実家帰省しましたので、その話を。
老父に私が会うのは、2年5カ月ぶりでした。
衰えが加速している
普通の人よりは老人に接する機会は多いし、最期の状態も見ることが多い私。
そのため予想はしていましたが、父の衰えが加速していました。
歩行は以前よりもさらにゆっくりとなっていました。
(杖を使うように何度も言っているのですが、見た目が悪いとずっと拒否。)
そして上の歯は全て抜けていました。
(入れ歯を作ったけれど、好きではなくて食事の時も付けていないと。)
下の歯の状態もかなり悪く、ご飯を食べる量は、私の食べる量の1/3程度と減っていました。
私が足のことや歯のことを指摘すると「あんたは本当によく見てるな」と苦々しい顔をしていました。
8カ月くらい前に兄1が帰省しているのですが、兄1は「お父さん、元気だったよ、大丈夫だった」としか報告して来なかったのです。
その時から既に歯は悪かったはず。
兄1は何も見てないというか、大丈夫だと信じたかったのか、現実を見ようとしていなかったのだなと思わされました。
本人も衰えの自覚あり
父からも「近頃は自分でもボケてると思う」という言葉がありました。
具体的には、夜暗くなると家から1km程度のお店から家に歩いて帰る道が分からなくなって、しばらく彷徨ったそうです。
80年以上暮らしている地元なのに、分からなくなったと。
今回も「○○に車で連れて行って欲しいけど、どこだったか・・・」という発言がありました。
元々、父は若い時から方向感覚が鈍いところがあったのですが、それがさらに悪化しています。
もう東京には行けないと思う
今回、私の兄2も一緒にいたのですが、兄2が悪気なく「また夏か冬に東京に遊びに来たら?」と言ったのです。
父はすかさず「もう一人で行くのは無理だ」と返答していました。
今まで自分は元気だ、大丈夫だアピールの多かった父が、「もう無理だ」とハッキリといったことに兄2はかなり驚いたようです。
私は、こんな歩行も怪しい老人によくそんなことを言うなぁと、兄2の楽観さに驚いたのですがね。
兄1も兄2も、自分の父が老いて行っているという現実が見えていないというか、そう思いたくない気持ちが強いのだろうなと感じました。
今回聞きたかった本題
今回の訪問で、聞いておかねばと思ったことがありました。
それは父の兄弟の連絡先。
父が亡くなった際に、2親等にあたる父の兄弟には連絡しておいた方がよいからです。
けれど父からは「誰の連絡先も分からない。唯一近く(2km)に住んでいる妹の家なら分かるけど、住所も電話番号も知らない」と。
え?と驚きました。
おそらく数年前なら分かっていたはずです。(兄弟同士、連絡をとって会っていましたから。)
けれど今の父はその連絡先をどこに書いて保管したのか?すら分からなくなっている模様。
これは兄1がいとこの連絡先を知っている可能性があるので、そこから掘り下げていくしかなさそうです。