高市早苗さんが、自民党総裁に選ばれましたね。
日本初の女性内閣総理大臣の誕生へ
衆議院で正式決定されるのはまた後日の様ですが、高市さんが内閣総理大臣となります。
自民党ができたのが1955年で、女性が総裁となったのは今回2025年が初。党結成から70年もかかりました。
高市さんのすごい点は
・世襲議員ではない、
・親が地方の有力者だったわけではない、
・夫の力で議員をやっているわけではない
というところ。一からの叩き上げという点では「田中角栄以来」という声もあるそうです。
さらに
・親が短大進学以外は認めない、お金も払わないと言い、早慶合格するも諦め神戸大学へ進学。バイトをして学費を稼いでいた。
・3人の連れ子がいる男性と結婚。現在夫は要介護状態。
という「おしん」的なエピソード。
男性以上に苦労と努力があったことは容易に想像できます。
女の人が働いて、ポジションを得るのはやっぱり大変
私は医師という比較的男女の待遇差が少ない世界で働いていますが、それでも時折あります。あーこれ私が男性だったらこんな扱いじゃないのだろうな、という場面が。
そして男性は全く意識していないけど、その分下駄をはかせてもらっていますよね。多くの人が全く無自覚なところが本当に救いようがなく、これを正しく理解しているのは一握りの男性だけだと思います。
私が2番目にお世話になった教授(男性)は、見た目はただのおじいちゃんでしたけどこの点を理解されてました。同期の○○先生(女性)が男性だったら、自分はこの医局で教授にはなれなかったよ・・・と20代の私につぶやいていました。これが分かっているからこそ教授になることができたのだと、若輩者ながら思いましたけどね。
昔より格差としてはずっと良くなっているとは思います。けれど、それは今までの女性の先輩の努力と格闘のおかげだと思っているので、私たちの世代がそれに胡坐をかいてはいけない。
業界によっては、今でも男性優位だったり、女性はいつまでも半人前扱いだったり、正当に評価されないのが当然だったり。
そして東京はまだまだましだけど、地方だと令和の今も男尊女卑が根強いですよね。うちの父もギョッとするような男性優位発言をナチュラルにするので、本当に失望させられます。けれど父の介護にかかわってくださる女性たちは、それにいちいち眉をひそめることはせずに、受け流しているのです。
その点東京は、都知事も小池百合子さんで女性ですし、だいぶん田舎とは意識が違うと思います。
女性首相が誕生するわけですし、今後こうしたジェンダーギャップがどんどん小さくなっていくことを願います。特に我が家は娘がいるので、彼女が社会人として働く時代が今よりも女性にとって生きやすい世の中であることを切に祈ります。
・・・
↓世界で初めて女性大統領となったアイスランド。14年連続ジェンダーギャップ1位です。
↓中受生には日本の総理大臣がわかる本。うちの子は去年(6年生時)よく読んでいました。