【教育熱】サピックス塾代のために家を売ったという話

子育てをめぐるあれこれ

都内の中学受験もひと段落のようで、お子さんも保護者の方もお疲れ様でした。

今年は幾つかの中受ブログやツイッターアカウントをフォローさせていただきました。

臨場感ある声に中受の過酷さを感じました。

全員が第一志望校というわけにはいきませんが、頑張ったことはこれから先に繋がるはずなので、胸をはって新生活に進んでいって欲しいです。

本当にお疲れ様でした。

サピックス授業料のために家を売る?

Twitter上で最近教えてもらった、某ブログでの「サピックス授業料のために家を売りました」の衝撃告白記事。

(リンクは貼りませんが、検索すればすぐに該当ブログは分かると思います。
家を売った記事は2020年で、このあと2021年に無事第1子さんが私立一貫校に合格され、進学を決めたそうです。)

今までも教育費を含めた月々の生活費は赤字続きでボーナスで補てんしている状態だったが、住んでいる家が昨今の市場の価格上昇に合わせて上昇。

思ったより高く売れそう(ローン残債より高い)、と分かり売ったそう。

そして別物件をローンを組んで購入し、家族で移り住んだそうです。

ざっくり言うと「売った物件価格」ー「ローン残高」の金額を子どもの第1子のサピックス授業料に充てる様子。
(ちなみに第2子、第3子も中学校受験を考えているようです。)

え?

え?え?

具体的な金額は書いてありませんでしたが、都内の今の状況から考えるに税金や手数料などを引くとプラスになったのは数百万だと思います。

遊ばせていた土地や別邸を売るわけではないので、代わりに家族が住むために別の物件をすぐ購入(ローンを組んで)されたそうです。

今は不動産価格が上昇していますから、数年前よりは高い額を出さないと同程度の物件は入手困難。

新物件は築年数、駅距離、グレードなど旧宅物件よりも妥協されたものを選ばれたのだと思います。

中受は投資なのか?

もしもこれがネタではないなら、客観的にそこまでして中受に投資しなくてもいいんじゃない?かなと思ってしまいます。

サピックスは低学年だと年20万円程度ですが、学年とともに徐々に上がり(授業日数や時間もその分増え)、
最後、6年生1年間では通常授業料・季節講習や特訓を含めて総額140万円を支払うことになります

プラスαで個別塾や家庭教師を使えばその額もばかになりません。

そして私立中学校の受験料は1回2万円前後、合格後すぐに払い込む入学金は30万円前後です。

サピックス以外の個別指導などを使わず、また受験校を絞り込んで、本命校以外の複数に入学金を払い込む事態にならなくても、最低180万円は用意していないと厳しいです。

田舎で育った私には違和感しかない

価値観の問題もありますが、田舎で小学校の頃は公文、中高塾なしという育ちをした私。

特にまだ自分の子供が低学年だからかもしれませんが、塾代は家庭にとって無理のない額に納めるのが妥当だと思っています。

特に今回の場合は、第1子で、そのあと2人のお子さんも控えていることを考えると、第1子が無事受験が終わっても、第2、3子の中受の塾代と第1子の私立中学校・高校の授業料(+また塾?)も併せてかかってきます。

親としてそこまでやってあげたい気持ちはよく分かりますが、そんな家計状況で今後第3子が大学卒業するまでのお金のやりくり大丈夫かなと心配になります。

都内の受験熱の盛り上がりに塾の高額化が拍車をかけているような状態。

都内で裕福ではないけど普通に暮らし、そこそこ教育に熱心である家庭にとってはあまりいいことはない状況だと感じます。

そうしている間に地方の優秀層は、少ない教育費で、サクッと難関大に合格しています。

教育にコスパを持ち込むのは違う、という意見もありますが、でも親としては考えてしまいますね。


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