機会を頂いたので、専門会社が主催する海外大学進学に関する説明会(無料セミナー)に参加しました。
どちらも中高生と保護者を対象とし、某Iで1回と、某Rで2回、昨年と今年にかけて伺いました。
某Iは「留学・海外進学エージェント」で幅広い成績帯を対象とされたお話、
某Rは「海外トップ大学向けの受験塾」で上位層を主としたお話でした。
娘は海外大学への進学を熱望しているわけではありません。
が、学校の影響もあって海外で勉強することにも興味自体はあるようです。
高校卒業後に即海外という形にはならないとは思うのですが、保護者として知識を入れておこうかな、とセミナーに参加しました。
そんなわけで、計3回のセミナーで私自身が理解できたこと、心に残ったことをメモとして残します。
(理解が不十分だったり、誤解している箇所もあるかもしれません。)
アメリカ型とイギリス型では仕組みが違う
アメリカ型とは、アメリカとカナダの大学。
こちらでは、入学後に幅広く学びながら専攻を決められる大学が多くあります。
また英語力など十分ではないなら比較的入りやすいComunity collegeに入学して2年学び、そこから学びたい学校へ転学を狙うという形も取れます。
イギリス型とは、イギリスをはじめ、ヨーロッパの大学、オーストラリアの大学など。
こちらはでは出願時に専門分野を決めて応募し、入学後すぐに専門的な学びを始めます。
大学や学部によっては、Foundation Courseなどの準備課程が必要で、
とくに英国トップ大学中心に日本の高校での学業成績(GPA)がそのまま使えないところが多くあるようです。
アメリカ型か、イギリス型か、どちらかに絞って出願準備をするのが一般的。
加えて多くの方は、残念だった時のために日本の大学入試準備も並行して走らせるので、高3はとても忙しい。
海外大を考えているのであれば、少なくとも高1の最初から準備する必要があります。
アメリカ型入試では「どんな人物か」を伝える、就活に近い
アメリカ型の大学(アメリカ、カナダ)では、成績や英語資格だけでなく、課外活動、探究、エッセイ、推薦状なども含めて総合的に評価されます。
成績については、IVYを狙うには、IELTS 8.0、SAT 1500~1600、GPA 4.4以上 が目安となるとのこと。
IELTS(英語力を示す国際的な指標)ですが、日本の高校生にとっては 8.0はかなり厳しいですね。
でもIVYですから、アメリカ国内のエリート層と競うのですからこれくらいの基準になるのも仕方ない。
SAT(主にアメリカの大学出願で使われる共通学力試験)については、コロナ禍以降、SAT不要としたトップ大もあるが、最近はやはり学力担保のためにSATの得点を重視する流れになっている。
ただ日本の難関中高一貫進学校の生徒で数学も学校のペースで習得できているのなら、プラス英語も強いのであれば、SAT対策に特別な時間はかける必要はなく、高2からで十分とのこと。
課外活動や探求活動については、重要なのは活動の数ではなく、
・何に関心を持ったか
・ どう行動したか
・ 何を学び、成長したか
を伝えること。
日本の「就活」のイメージに近く「人物を買ってもらう」という側面が大きい。
エッセイのお題も「答えのない問題」について問うことが多く、どう考え表現できるかを見られる。
一方イギリス型(ヨーロッパ、オーストラリア)では、課外活動も志望分野とのつながりが重視されます。
エッセイでは、なぜその分野を学びたいのか、そのためどのような経験を積んできたのか、専攻したい学問に直接つながるストーリーを示す必要がある。
中学生のうちに英語力を伸ばす
どちらを目指す場合も、早くから英語力を高めることが大切です。
まずは英検などで目標設定しつつ、語彙、文法、読解、リスニング、英作文、スピーキングの基礎を身につける必要がある。
英検準1級レベルに達したら、その後は海外大学入試で用いることができるIELTSの学習にシフトが必要。
米国トップ大学を狙うなら、目安としては以下
高校1年生までに英検準1級、TOEFL iBT 70点程度/IELTS 5.5程度
高校2年生でTOEFL iBT 80点以上/IELTS 6.0以上
高校3年生の出願時にはTOEFL iBT 90~100点以上/IELTS 6.5~7.0以上 を目指す
IELTSは海外大学入試だけでなく、国内大学に進学した後の大学間での交換留学でも活用できます。
今すぐ進路を決めなくても、英語の土台を作っておけば、将来の選択肢を広げることもできます。
奨学金では将来像や貢献度が問われる
奨学金の獲得の実情についてもお話がありました。
特にアメリカ大学進学では全て自費だと学費は年間1000~1500万円となってしまいます。
殆どの日本人学生は奨学金を得て進学しています。
大学から支給される得る奨学金には、家庭の経済状況でもらえるもの、成績優秀であればもらえるものがあります。
成績優秀であれば自己負担ゼロの奨学金もあるが、対象となるのは上位の学業成績者のみでかなり狭き門ですし、
英語母語の方とも競わねばなりません。
一方で日本の財団から何らかの給付型奨学金を得て行くという方法もあります。
柳井財団とか笹川財団とか、有名ですよね。
この場合、選考においては英語力だけでなく「海外で何を学び、将来どう社会に還元するつもりなのか」が見られます。
理系の方が奨学金獲得が有利な場合も多いというお話もありました。
社会への貢献度の説明がしやすいためだろう、とのこと。
奨学金は世帯年収などで制限があり、年による変更も割とあるそうなので、最新の募集要項を確認することが大切です。
大変な道だということは分かった
娘が海外大学へ進学希望するかはまだ未定です。
費用の問題もあり、そして卒後の就職という問題もあり、かなり慎重に考える必要はありそう。
もっと短期間で良ければ、国内大学進学後に交換留学を目指す道もあるなと思います。
研究者としていくならば、大学院での留学や社会人になってから研究室から行くという手もありますよね。
いずれにしても今できるのは、英語力を伸ばし、学校の勉強を大切にすること。
そして、海外研修や探究活動を通して、本人の興味を見つけていくことです。
課外活動も興味を持ったことを継続し、そこで何を考え、何を学んだのかを大切にしたいなと思いました。

