花子(小3)が学校の授業の一環で、蚕を自宅で育ています。
日々観察日記の宿題も出て、せっせと書いています。
40代夫婦も初めての蚕飼育
私も夫も、蚕を育てるのは初めて。
私に至っては虫は苦手ではありませんが、蚕だけに限らず虫全般に全く興味がないまま40代になっています。
そのため今回花子から、蚕は自然界では生きられない(人間の手による人工的環境下でしか)こと、
餌は桑の葉しか食べれないこと、を教えてもらいました。
(当然娘からは「そんなことも知らないの?」と呆れられました。)
夫も「桑の葉をこんなにたくさん食べるんだ!こんなに成長が早いんだ」と驚いています。
↓教科書で有名な「学校図書」のHPに蚕について詳しい解説が出ていたので参考にしています↓
餌の桑の葉は学校支給
桑の木が学校にあるそうで、餌となる桑の葉は学校からもらって帰ります。
けれど思いのほか食欲が旺盛で、特に土日などでは葉っぱが足りなくなってしまうほど。
食べたら食べた分だけ糞もします。
そして餌が足りなくなると「くれないの?」という感じで上を見上げる仕草も、いつしか可愛いと思えるほどに。
↓蚕飼育セットも市販されていています。セットだと桑の葉から作った人工飼料が入っているそうです。
ついに繭になった!
そんな中、蚕がついに繭を作り始めました。
繭になると、もう桑の葉は一切食べず、繭から出て蛾になった状態でも何も食べないまま(可能な状況下では生殖だけして)死ぬそうです。
そしてきれいな繭を取るためには、蛾として出てくる前の状態で、蚕が入っている繭ごと茹でるor乾燥させるor冷凍させる(=蚕は殺す)という手法をとるそうです。
え・・・と戸惑ってしまいますが、それが養蚕業だそうです。
思い出すのは金子みすゞさんの詩
大正~昭和初期の童謡詩人、金子みすゞさんのこの詩を思い出します。
小学生のころ、学校で暗唱させられたこの詩。
「繭と墓」 金子みすゞ
蚕は繭に
はいります、
きうくつそうな
あの繭に。
けれど蚕は
うれしかろ、
蝶々になつて
飛べるのよ。
人はお墓へ
はいります、
暗いさみしい
あの墓へ。
そしていい子は
翅が生え、
天使になつて
飛べるのよ。
実際の蚕も繭も知らないまま40歳を過ぎてしまった私ですが、あー、この情景を詠っていたのかと納得しました。
蚕にとっては繭は墓場でもあるのですね。
子育てを通じて初めて知ること多いです
花子の興味に付き合って、我が家は小1~小2のころは、カブトムシを飼育していました。
(2代継代して、それ以上は繁殖させずストップ。お世話それなりに大変でした。)
今年は、モンシロチョウの幼虫飼育(寄生虫にやられ死亡)と、蚕の飼育です。
私はどれも未経験で、夫もモンシロチョウだけやったことがあったそう。
そんなわけで花子にお付き合いする形で、40代にして虫について初めて知ること多数。
それでなくとも子育てを通じて初めて知る世界が多く、また親として初めて抱く感情も多数。
子育ってって、自分自身のキャパをどんどん広げる作業なんだなと感じています。