我が家の場合、もう数年で直面するのだろうな、と思っている問題。
田舎の家、土地の相続問題
私の実家はド田舎にあります。
今は老父が一人で住んでいる家があるほか、少し離れた場所に土地、山という不動産があります。
不動産というよりも「負」動産。
私を含めた子どもたちは全員東京で生活し仕事をしており、そちらに戻って生活することはありません。
そのため父が亡くなったあと、それらの不動産をどうするかが問題なのです。
相続放棄したい
我々兄弟で集まった時、「どうせ金融資産もほぼないはずだし、不動産もまとめて相続放棄したいよね」という話になりました。
というのも、過疎化が急速に進む田舎の土地。
これを所有してもどうしようもない。固定資産税のみがかかり続けるだけ。
ただ相続放棄したとしても「管理義務」は残るそうで。
空き家によって周囲に損害が与えられた場合(例えば台風で家の壁の一部が飛ばされて他の家に損害を与えたとか)は相続放棄した人に管理義務があるそう。
なかなか面倒です。
父が生きているうちに処分して欲しいとお願いするも・・・
父から「複数個所の固定資産税が毎年高くて…」という愚痴を聞きました。
「私たち子どもも使う予定もないし、処分してはどうか」と言ったこともあります。
しかし父は断固拒否。自分が働いて購入した「財産」という意識が強い。
今や購入時よりも値段が下落おり、上がる見込みなんてない、そんな中、高値掴みで二束三文と評価されることは自分の働きを否定されたと一緒。
「処分」という言葉を出して以来、父が「固定資産税が高い」という愚痴を私たちへこぼすこともなくなりました。
相続に困った家とそれが欲しい人のマッチングサイトを知る
田舎の相続問題が早晩訪れることに漠然とした不安を抱える中、以下のような特集記事を読みました↓
この記事の中で、家を処分したい側と購入したい側をつなぐマッチングサイトが紹介されていました↓
実際このサイトで、私の出身県のカテゴリで売りに出ている物件を拝見しました。
失礼ながら本当に古い家だったり、畑や果樹園といった周囲農地込みでの譲渡希望だったり、なかなかな売買成立が難しそうなものが多いです。
実際に交渉成立したケースとその値段はサイト上は分からないのですが、実情はどうなんでしょう?
こういう仕組みがもしかしたら我が家のケースでも一助になるかもしれません。
実家が都会にあることは恵まれたこと
こういうことを書くと不快に思われる方がいるかもしれませんが・・・
実家が都会にあるということは非常に恵まれたことだと思います。
特に何代も前から都心とかは別格ですね。そんな家に生まれた時点でかなりのアドバンテージです。
物事へのアクセスのしやすさ、教育レベルの高さ、平均賃金の高さ、不動産価値が下がりにくいこと、全て最初からそこにあるのですから。
実際、職場の先輩方(東京へのアクセスのよい近県ベッドタウン出身)が、ご実家を売られた話を耳にすることがあるのですが、押しなべて高額です。
そして夫実家(同じく東京通勤のためのベッドタウン)の隣の家が売られ購入されていましたが、それも高額でした。
30~50年以上前に土地購入されたときの価格よりも高く、日本の物価上昇に上手くあった形で上昇しているとのこと。
それが子供たちへと相続されるわけです。
一方の田舎に実家がある場合はどうでしょう? 実家を売っただけで何千万円なんてことはないです。
もちろん購入時価格も低いのですが、50年以上前に比べて物価上昇に見合うような価格上昇はなく、むしろ過疎化で以前よりも価値は下がっている。
都会に生まれた方がいいですね。
田舎から都会に出てきた1代目(私のような立場)だと苦労が多い。
一方でそのまま田舎に残っている子どもがいる方が、相続と言う面では楽ですね。