老父の認知能力や身体能力がガクンと下がったのは、昨年夏。
そして有料老人ホームに入所したのが今年の1月のことでした。
空き家となった実家を処分したい
もやは生活の基盤は東京となってしまい、田舎に帰って住むことはない私たち兄弟。
実家はできるだけ早く処分するという方針で子どもたちは意見が一致しています。
父はホーム入所直前まで入所拒否で「実家で最後まで一人で暮らす、自分の死後も自宅処分は許さない」と(文字通り)怒り狂っていました。ただ実家で一人暮らしは不可能な身体レベルのため、今後も父が自宅で暮らすことは不可能です。
地元の解体業者さん、不動産屋さんと連絡をとり、ここ半年で色々やり取りをしました。
固定資産税通知書に記されていた父の不動産
父の持っている不動産は、この実家の土地建物だけではありません。ただ困ったことに、今まで私たち子供に開示してくれなかったのです。
今年の固定資産税通知で、他の所有物件がはっきりしました。その話はこちらに書いています↓
住所を見ても全く見当が立たない不動産もあり、本当にびっくりさせられました。
地元の不動産屋さんに相談
この固定資産税通知書を不動産屋さんにみて頂き、調べてもらいました。
可能なら全て売却!と思ったのですが。
いくつかのうち、需要がないため売買は望めないと言われたものもありました。
そしていくつかは買い手が付きそうだと判断されました。
ただその買い手が望める不動産も、さらに調べてもらったら問題点がありました。
本当に一筋縄ではいきません。ため息です。
根抵当権を抹消していない、境界を係争中って??
不動産屋さんから指摘された問題点は大きく2つありました。
1つ目は「根(ね)抵当権」
不動産屋さんに言われて初めて「<根>抵当権」という存在を知りました!
一般的に事業展開をしている人(父)は銀行から融資してもらうために、不動産を担保にする。そのために自己所有物件に「<根>抵当権」を設定することがあるのだそう。
父は自分の所有不動産のいくつかにこの「根抵当権」を設定していました。事業は正式に廃業しましたが、「根抵当権」は解消していない状態になっていると。
これは銀行に連絡して抵当権抹消の手続きを取らないと、売買が不可能であるとのことです。
2つ目は土地境界の係争です。
これは数年前に父からうっすら聞いていました。
持っている土地の1つが、隣の所有者さんと境界が不明確で揉めたということを。
そしてこの件を解決するには「土地家屋調査士」という国家資格を持った方に依頼して、正さなければならない。
境界係争中の土地も売買は不可能だそうで、不動産屋さんもこの土地を預かれないと。
解決に向けて手続き中
そんなわけで、「根抵当権」と「境界」について解決に向けて現在手続き中です。
根抵当権は・・・
合計3か所の金融機関にまたがっていて、ややこしいことにそれぞれ手続きの進め方が違ってました。
幸いなことに3か所ともその抵当権を元に融資は受けていないので、解消はたやすいようでした。
これは父が以前「借金が残らない形で事業は畳むことができた。」と言っていたので、その通りでした。
あとは父本人を連れて最終手続きに行けばどうにかなりそうなところまで来ました。
境界の件は・・・
地元の土地家屋調査士の先生にお願いし、相手方と連絡を取っていただいている段階です。
まだまだ道のりは長そうですが、父が生きている間に行った方が諸手続きは楽なはずなので、解決したいです。