(グロテスクな表現があるので、苦手な方は回れ右してください。)
上野の国立科学博物館で開催中の特別展「ミイラ」に家族3人で行ってきました。
花子は既に訪問したお友達から色々聞いていて「絶対行きたい!」と。
怖がるかなと心配したけど杞憂でした。
図書館でもエジプトミイラについての本(↓)を借りて予習していました。
花子も私も有料の音声ガイドを借りて、情報を隈なくキャッチするようにしました。
今回の音声ガイドも途中でクイズなど織り込んであって、小1でも楽しむことができました。
アラフォーの私もすごく知的好奇心をくすぐられる内容でした。
私が初めて知ったミイラの定義
ミイラはご存知の通り、腐敗防止によってある程度原型を留めている古い遺体です。
エジプトのミイラに代表されるように「人工的」に作られたミイラと、
周囲の条件がよく偶然できた「自然発生」のミイラがあるそうです。
後者も「ミイラ」の範疇に入るのだと今回初めて知りました。
夫はそれは常識といっていましたが・・・?
今回は 南北アメリカ大陸、エジプト、ヨーロッパ、オセアニア、日本と地域ごとのミイラに分けた展示でした。
ミイラというとエジプトのイメージが強いのですが、今回はエジプトはサブ的ポジション。
エジプトに関しては、目ぼしい物は展示されていないと感じました。
私は大英博物館も、エジプト国立博物館も、王家の谷にも行ったことがあって良いものは見てるんですよね…。
けれどエジプト以外の地域でも宗教や伝統としてミイラを作ってきた、というのがよく分かる展示でした。
自然にできたミイラに驚きました
今回はオランダの湿地で発見された2体のミイラ(本物)が展示されていました。
今回の特別展のポスターにも使われている2体で、これが一番の目玉展示だと思います。
湿地なのにミイラ??これいかに?
なんと沼のpHが酸性。
骨は上手く溶かされ、皮膚は残ってるという結果になったそう。
ペッタンコの言わば「皮ミイラ」です。
厚みからすると純粋な皮膚だけでなく、皮下組織や筋肉も少し残っている厚さでした。
PHがアルカリ性だったら逆に皮膚は解け骨だけが残るという説明でしたが、それはただの白骨死体でミイラではないのかな?
沼地でもpH次第で、ミイラが出来うるのだと初めて知りました。
そして骨が溶けてしまって無い、というのも驚きでした。
花子と一緒にまじまじと見てると爪はわりと綺麗に残っていました。
爪は固いけど、骨とは違って皮膚と同じケラチンが主成分だからなのだ、と納得しました。
(長くなったのでその2に続きます。)
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