リアル2023中受組の試験がほぼ終わったタイミングで、発売となったこちら↓
「2月の勝者 第17巻」
さっそく読んだのでその感想を書いてみようと思います。
2/1~2/2、学校側の採点の様子まで
今回のお話は、東京の中学入試本番となる2/1~翌2/2にかけてとなります。
最近では、合否結果発表が早い学校は試験日の夜にはWEB発表。
その学校側の裏側、採点の様子なども描写されていました。
今年「芝国際」という新しい学校が、このWEB合格発表が時間を過ぎても出ず、twitter上では大問題になっていました。
夜の結果発表を見て、次の日以降のの出願を考え直したり(出願にも締め切りありますしね)、翌日どこを受けるか再考したりするのがスタンダード。
そのため合否判明しないことには動けない家庭も多いということが分かっているのに、何の連絡もなく日付を越えての発表だったそうです。
他にもこの学校の不誠実な対応がいくつかあったようで(帰国生入試で事前に多数合格者を出したため、2月の一般試験ではほぼ合格者を出していなかったとか、しかし事前学校説明会では一般入試でも多数取ると言っていたとか)、新設校に出願する怖さというのを目の当たりにしました。
学校側にも負担が大きい、この同一の学校が試験日をいくつもに分けてやる選抜方法、ある程度回数を規制した方がいいのでは?と思いました。
その分1回あたりの合格者数も少なくなって、倍率と難易度も上がり、結局連日午前午後とも受けないといけない受験生が増えてしまいます。
思いがけない不合格
漫画の中では、模試での合格確率が高かったお子さんのまさかの「不合格」が描かれていました。
塾へ不合格の連絡を入れ、塾から「可能だったら塾に来て今から対策(メンタル持ち直し)しましょう」という様子がいくつか紹介されていました。
夜でも次の日のために塾に来てもらって、先生が個別に対応するってすごいことですよね。
どれくらいの塾(校舎)がここまでやってくれるのでしょう?
サピックスだと電話で先生が励ましてくれる、という話しか聞きませんが、中にはこの漫画の桜花セミナールのように夜に直接指導してもらったお子さんもいるのか?
この第17巻では、御三家などすぐには結果がでない学校の発表はまだで、子どもたちは2/2、2/3と試験を進めていくところで終わりました。
続きが気になります。
子どもの泣き顔、くやしい思いと親の切ない思い
不合格で泣いてしまう受験生の様子も描写されていました。
本当になんとも言えない表情の泣き顔の絵でした。
そして親も「なんで可愛いわが子にこんな思いをさせてしまったんだろう」と自分を責める様子も描かれていました。
そうなんですよね、わが子の「不合格」はつらく、受験に足を踏み入れさせたことに後悔がおきます。
小学校受験のとき我が家も味わいました。
不合格を乗り越えてこそ子供の成長がある、と言うのは第三者としては十分分かるのですが、でもやはり親としては辛い。
子をもって初めて知るなんとも言えない切ない感情ですね。
自分が子供の時は(私は高受と大受しかしていませんが)、受験で親が心を砕いているなんて考え及んでいませんでした。