歌手のMISIAさん。
ご両親、ご兄弟とも医師で、MISIAさんが子供の時はご両親は離島勤務をされていた、ということは耳にしたことがありました。
そのお母様(女医さん)のお話をWebで偶然目にして、涙です。
↓こちらの記事
「病気になってごめんなさい」と長女が言った時、自分を鬼だと思った
旦那さまは忙しい外科医だったようで、MISIAさんのお母さんは、いつも仕事と子育て負担との板挟みになっていたと。
旦那さんはなかなか育児を分担してくれない。
子供が病気になった時、預け先がないため夫婦どちらかが仕事を休んで見なければならない。
そんな時も旦那さんはなかなか協力してくれず。
どちらが休みか2人が揉めているのを見て、当本人の3歳長女さん(MISIAさんのお姉さん)が「病気になってごめんなさい」と言い出した時、MISIAさんお母様は「自分を鬼だと思った」と回想されていました。
こんな場面、ワーママなら大なり小なり経験してますよね。
大切にしたい我が子を、仕事をする上で一瞬でも煩わしく思ってしまうこと。
「鬼」という表現がグサリとわたしの胸に刺さりました。
どこへ行っても母親は「ごめんなさい」
また、子供関連のお休みで仕事先で「ごめんなさい」、保育園でも先生に「ごめんなさい」、子ども本人にも「ごめんね」と、どこでも謝らなければならなかった辛さも回想されていました。
これも未就学児を抱えているワーママだったら、経験しますよね。
女性にばかり皺寄せがいく構造のおかしさ、それに気付かず当然だとフリーライドしてくる男性たち。
なぜ私だけこんなに謝って、育児も仕事も回しているのだろうと、虚無感に包まれるのはワーママあるあるではないですか。
もう我が子は小学校高学年になったのでこういう思いをすることもなくなりました。
が、暗ーい感情を久々にありありと思い出して、涙してしまいました。
MISIAさんの奉仕精神の高さはお母様譲りなのだな
MISIAさんが小さい時は、離島唯一の小児科医として奮闘されていたお母様。
夜間もMISIAさんが寝た後に診療所に戻って診療をされていたそうですが、実はMISIAさんは寝たふりをして母親を仕事に戻らせてくれていたことにお母様は気付く。
お母様が医師として多くの方のために献身的に当たっている背中を見て、幼心ながら自分のことよりも患者さんを優先させて欲しいと思ったからでしょう。
MISIAさんはその才能を開花させ歌手として成功を収め、その後慈善活動を精力的に行われています。
特にアフリカに対して熱心に活動されています。
慈善活動に熱心なのは、きっとお母様の背中を見ていたからではないかと思いました。
ワーママの今の苦労が、子供の代で形となり昇華できたよい1例を見せて頂いた気がしました。
もちろんこのような大成功に繋がるなんて非常に稀でしょうけど、でも意志を持って進めたことにはその後何らかの意味が残るはずと希望を感じました。