幼児~小学生英語教材「パルキッズ」を作られた船津洋先生の本「10万組の親子が学んだ 子どもの英語『超効率』英語勉強法」を読みました。
随所で「パルキッズ」の宣伝が挟まれるのでそれは置いといて…
でもタイトルにある通り、船津先生が思っていらっしゃる「超効率的」な英語学習法について、ずいぶん理解が深まったので備忘録がてらレビューします。
英語を身につけるためには、英会話をする「場」が必要?
初期段階では英会話(=アウトプット)は全く不要。
赤ちゃんが日本語を習得するときのように、もしくは留学生が日本語を会得するときのように、最初は1000時間以上の大量インプット(=意味が分からなくても会話を聞く)が必須。
そのために英語のかけ流しがお勧め。
私はBGMとして音が流れるのは苦手で、「英語のかけ流し」はよいとは知っていたけど一切できなかったです。
かけ流しは音のみがベストで。
英語動画(Youtubeにあるような子供向け英語コンテンツ)は映像が有るが故、飽きやすい、聞き流しできないため非推奨だそう。
子供の頃英語を覚えても、忘れるから無駄?
これはYESでもあり、NOでもある。
子どもの時に身につけた英語力を維持するには、「読解」(=読める)まで獲得が進んでいないといけない。
未就学児~小学校入りたてくらいの帰国子女の場合、「話せる」レベルで日本に帰国するとすぐ英語を忘れてしまう。
けれどもう少し学年が上で「読み書き」までできるレベルの子は、帰国してもすぐには英語能力は消えない。
だから日本で英語を学ぶ子供も、「読解」レベルまで進んでいれば(船津先生的には小学生で英検準2級だそうですが)、すぐに英語力は消えないそうです。
これは納得。私は小学生から英語を習っていて、当時「すぐ忘れるのに」と批判的する大人もいましたが、読み書きできていたので忘れなかったですね。
船津先生のおっしゃる超効率勉強法の鍵は「入力」
英語を使えるレベルとして身に付けるなら、日本語を介することなく英語を入力してそのまま出力する「直接法」を取るべきである。
「直説法」のカギとなるのは「入力」。
入力の方法は幼児は耳から、8歳くらいからは耳だけでなく文字情報の入力も有効。ただし小学校高学年以上になると耳からの学習効果が落ちてくるためフォニックスと音読が有効となってくる。
ゴールは「小学生のうちに英検準2級」
英検は3級までなら「生活言語」であり、リスニング力があればクリアが簡単。
けれど準2級で高い壁があり、リスニングができたから合格というわけにはいかなくなる。
準2級からは読解力が不可欠となり、次の2級・準1級・1級という「学習言語」としての英語に続くための過渡的な位置づけである。
幼児期や学齢期の早い段階で身に着けた英語(耳主体の英語)は放っておくと消える恐れがあるので、定着のために文字言語で理解させる必要がある。
英検準2級は読解力が必要となるので、「小学生までに英検準2級」をとれば「消えない英語力」を持つことにつながる。
英検準2級という位置づけがそうだったとは知りませんでした。なるほど。
幼児学童の英語学習と中学受験の関係
幼児期に英語を一生懸命学習していても、日本の受験体制に入れば小4から国語算数理科社会型の受験勉強に時間を割かねばならない。
中学受験をする子であれば → 「小4前に英検準2級」を取得することが、中学受験の間でも消えない英語力となる。
中学受験をしない子であれば → 準2ではなく、小学生のうちに2級,準1級の取得でもよい、
とのことでした。
個人的には、中学受験する子の英語力維持や、消えない英語力についてずっと疑問だったので、参考になりました。
そうか、準2級か、大変だな・・・という気持ちです。
コメント
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