今回購入したマンションは新築で、まだ建物が建つ前に売り出されるという、よくある形式でした。
実物を見て買えない、設計図やサンプルを見て想像して買ってね、というのはなかなかひどい話だと思います。
加えて、抽選システムや、期を分けるという販売スタイルで、初心者な私は「?」マークいっぱいでした。
マンションの部屋の抽選って本当のところどうなの?
希望したマンション、モデルルームの予約が取りづらかったことや、実際モデルルームは家族連れでごった返した点から、人気があったのは事実だと思います。
(コロナ前だったので、オンライン商談はまだされていませんでした。今だったら許されないくらい密でした。)
マンション内のお部屋も、一気に売り出すのではなく、結局3期に分けて売り出されていました。
私は1期の時に部屋希望を出して、運良く抽選が通ったのですが、この抽選って本当のところ、どうなんでしょう?
というのも、どの部屋を選ぶか、営業さんが誘導するような感じがあったからです。
最初に希望したのはAタイプだったけど
モデルルームに行く前にweb上で提示されていたお部屋は数タイプしかなくて。
その中ではAタイプがいいと思っていました。
ところがモデルルームに行くと、webでは公開されていない部屋タイプもいくつかあり、Bタイプか、Cタイプが良さそうでした。
どちらかと言うとBかなーと私が漏らすとと、担当営業さんが「確認してきます」といって控室で今この部屋を希望しそうな人がどのくらいいるか控室でチェックして戻ってくるのです。
「Aは希望者が多いけどBとCはまだそれほど多くないです。
どの部屋も結局抽選になりますが、現状ではBが1番申し込む人が少なそうです。」
となんとなくBに行くように誘導してくるのです。
結局Bタイプで申し込んだのですが、それで抽選を通ったので、誘導に従ったのが良かったのかしら?と思えました。
抽選が行われる理由
マンションで抽選が行われる理由についての記事を読みました↓
人気物件と思わせる、購入者を振り分けたい、というディベロッパー側の意向もあるのですね。
売り方だから如何様にしてもいいだろう、というご意見もあるかもしれませんが、購入者サイドとしては情報開示の仕方がフェアではない点がちょっと気持ち悪いですね。
期を分けて売る理由
今回のマンションの場合、3期に分けて売られました。
その度ごとに売られるお部屋というのは決まっていて、1期では開示されなかったお部屋が2期では出される、というスタイルでした。
「どうして3期に分けるのか?どうして一気に販売してくれないのか?」というピュアな質問を営業さんにしました。
すると「この物件は半年かけて売るように会社から指示されています。もっと時間をかけて売るスタイルの会社もありますので、バランスの取り方ですね。」
とのことでした。
いや購入者にとっては、全ての部屋と値段を一気に検討できないという、全然メリットのない販売スタイルで迷惑ですよね。
何期にも分けて販売される物件の場合、どの期がお得か?
加えて「1期で出すお部屋が少ないのは、1期でのお客様の反応を見て、2期3期のお部屋の値付けを考える材料にするためです。」と非常に聞き捨てならないことをサラリと言われました。
ええ?水物!時価ですか?という私の心の声。
「この物件は人気なので、1期で買うのがベストです。来場された皆様の反応を見ると、1期目の値付けは割安だったと社内で考えています。2期目はこれよりも値上げすることが決まりましたから」とも教えてくれました。
ただの営業トークかとおもいきや、実際2期目、3期目は値上がりしていました。
しかし、かなり以前(リーマンショックのあと)では、1期目が1番割高な価格で、後の期の方が割安になったというケースもあったそうです。
第一期で契約すると徳かどうかは、社会全体の物件価格が上昇傾向なのか、下降傾向なのかによるのですね。
そんな運次第で、もともと値段の高い都心物件は簡単に500万以上も上下するのだから、不動産は水物過ぎます。