新型コロナウイルスの流行が今ひと段落し、ほっとしているところですが、もう10月。
10月といえば、例年インフルエンザワクチンのスタート月です。
今年はインフルエンザは流行する?
昨年は新型コロナ対策として、マスクや手洗いの励行があったことも相まって、全くインフルエンザが流行りませんでした。
では「今年もみんなマスクや手洗いをし感染対策に気を付けているから大丈夫か?」と言われると、それは全く保証できません。
インフルエンザは学校で流行るものなので、少なくとも子供はインフルエンザワクチンを打っておいた方が良いと思います。
感染初期では新型コロナかインフルエンザかの区別がつきがたいこと(検査でも偽陰性がありうる)、
そして再び新型コロナ感染症がこの冬に流行って医療がひっ迫していたら、本来なら受けられる医療がスムーズに受けられないことが懸念されるからです。
今年のワクチン供給量は例年並み予想だが、製造に時間がかかっている
厚生労働省によると今シーズンのインフルエンザワクチンは、ワクチン株の増殖スピードが遅い。
そのため10月に一気に数をそろえることができず、12月までかけて順次出荷だそうです↓
ワクチンの総量としては例年並みとなる見込みだそうです。
インフルエンザ予防接種予約が取りづらい
10月にワクチンが一気に供給されていないため、多くの病院ではインフルエンザ予防接種枠を絞っています。
12月までに最終的に何本分入荷できるか、予測が病院側では立てられず、とりあえず今確実な量の分だけしか予約を受け付けられません。
そのため病院でも小規模なクリニックでも10月上旬現在予約が取りづらい状況となっています。
なお、私の勤務先は冬の新型コロナ外来と入院にリソースを割かれることを予想しています。
加えて12月ごろから院内スタッフへの新型コロナワクチン3回目接種も始まりそうで、その会場と人員も確保する必要も出てきています。
そのため当院ではインフルエンザ予防接種は10~11月の2か月しか行いません。
2か月弱の少ない予約枠は受け付け開始後1週間で一杯となり、すでに受け付けは終了しました。
おそらく新型コロナを受け入れているある程度の大きな病院は、こんな感じでワクチン供給を待たずして冬のコロナ再流行に備えて計画的に絞っていると思います。
我が子のインフルエンザ予防接種
今の地に引っ越してきてから娘の予防接種でお世話になっている小児科クリニック。
こちらでも「入荷のめどが立たず、予約はまだ取れない」とHPに表示されていました。
数日に1回HPをチェックしていたのですが、先日「10月下旬の枠を取れるようになりました」と表示が変わったので、即申し込みました。
ワクチンの効果持続性の都合上、本当は11月くらいに打っておきたいのですが致し方ありません。
11月予約枠解放を待ってみてでも結局いっぱいで申し込めない、のは避けたかったので、確実なところを押さえました。
皆様も近隣クリニックや病院の予約枠、気を付けてチェックしてくださいね。