お受験対策で時間がかかったのは「所作や躾」。最後まで不十分で反省しきりでした。
親子何代かで私立小学校というご家庭なら躾のベースが違うと思うのです。またはお受験が当たり前の有名幼稚園に在籍していたら、早くから親も子も意識が違ったでしょう。
残念ながら私も夫も地方の公立小学校出身の庶民で。娘が通っているのも普通の公立保育園。お受験すると決めてからふと顧みると、娘の躾の部分はお恥ずかしながら不十分でした。親が意識を改めて指導する必要がありました。(例えば、靴の脱ぎ方、上履きの納め方…などなど。)
具体的にどのような項目があるのか、挙げるのは難しいですが、何度かご紹介している神田のぞみさんの本のこちらが分かりやすいかな。1項目ずつクリアできているか考え直してみた方がいいです。きちんとされているご家庭は当たり前すぎて読む意味が分からないと感じられるでしょう。
受験が終わっても「あのときのお母さん怖かった」と思い出すことがある。
受験が終わってからも花子から「あのときのお母さん怖かった」と言われることがあります。
それは10月くらいにお教室で床に置かれていた他の方の荷物を花子が跨いだとき。私、とても怒りました。と同時に年長のこの時期になっても人様の荷物を平気で跨ぐ娘に育ててしまったんだ…と愕然としました。
花子にとってもその時の私の怒り方がとても怖くて覚えているらしいのです。
お受験教室の中には、行動観察やマナーだけを専門にレッスンする特化型お教室もあります。
それくらい所作は大切で、逆にちょっとした物の受け渡し、靴の脱ぎ方・置き方だけでその子の家庭が透けてみえることだと思います。
お受験を通して5,6歳ではペーパーはやった分は伸び最終的には大差は付かないように感じましたが、一方の所作の差はとても大きいと感じました。
お受験は「親子2代の家庭力が問われる」という話を聞いたことがあります。
親が子供の時にどういう環境で育ち、どんなマナー教育を受けたか。その子が今度は親となり、自分の子へマナーや所作を受け継ぐときに、幼少期のことが滲み出てきます。
十分なマナー教育を受けていない人が1代で子をどうにか仕上げようとしても、受けたことのない教育を子へ伝えるには限度があり、振る舞いのどこかに隙が生じてしまう(←私のことですが)。そんなことを痛感させれました。