子宮内膜症性卵巣嚢胞(チョコレート嚢胞)の手術を受けた話の続きです。
その①はこちら↓
受ける術式について悩む
術式については、いくつか選択肢がある状態だったので悩みました。
1番シンプルなのは、嚢胞のみを取ること。
その時嚢胞の位置によっては患側卵巣全体も取ることになりうります。
さらに取るなら、患側卵管→両側卵管→子宮も となります。
ホルモン産生のため、健側卵巣(幸いにも私の場合片側卵巣は内膜症は大丈夫そうな画像所見)を残すのがマスト。
主治医からは、当初「卵巣嚢胞のみを取りましょう」と提案されましたが…
私はもう妊娠出産するつもりない。
むしろ内膜症性嚢胞の再発リスクを避けるため、患側卵巣、両側卵管、子宮を取って、健側卵巣のみ残してもらうようにお願いしました。
子宮をどうするか、考えは人それぞれ
悪性腫瘍の状態ではないため「子宮…取ってしまっていいんですか?」と主治医には確認されました。
子宮を残していると骨盤内に内膜症が再発することもあるため根治的とは言い難い。
子宮腺筋症も痛みを生じる原因であり摘出してしまった方が手術を受ける動機の一つである「痛みの緩和」に適っている。
そんなわけで子宮も併せて取ることをお願いしました。
子宮への思い入れ??
女性の場合、子宮や乳房について思い入れがあって手術をためらう方一定数いますよね。
40代以降の挙児希望がない方でも子宮を取りたくない…と躊躇う人が非常に多い。
しかし私はそのような思いは全くなかったんです。
子宮の有無で自分の女性としてのアイデンティティが変わるわけではない。
結局は女性ホルモンを出している卵巣が1つ残れば閉経後のような状態にはならず、見た目の変化も起きない。
こんなふうに割り切るのが正解とかそういうことは全くありません。
個人の価値観の違いなので、同じ病気で手術を迷っている方はご自身で納得いく方を選ばれたらいいと思います。
悪性なら緊急性がありますし治療選択肢は狭まり「絶対こうした方がいい」というのが分かりやすい。
が、良性疾患だと薬物治療にする?手術にする?などなど迷ったり方針転換するための時間が長いし、ご本人もいろいろ迷う。
長くなると病状も変化しますし、意外と厄介ですね。
腹腔鏡でやることになりました
そして私の場合、画像上癒着の程度や病変の大きさからみて、開腹手術ではなく腹腔鏡で行けそう!とのご判断でした。
婦人科分野での腹腔鏡、今ではさして珍しいことではないです。
ほかの分野と同様、スコープ下はそれなりに習熟した方がやらないと結局出血コントロールが難しかったり、他臓器損傷があったりで、結局開腹になることもあるという点がデメリット。
メリットとしては、術創が小さく審美的に美しい、そして創が小さいため術後の回復が圧倒的に早い、癒着も軽くて済む。
そんなわけで腹腔鏡にしました。
(この話、続きます。)
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