普段はニュース以外の番組を観ない私と娘。
夏休みのある日、19時NHKニュースを観ていると、そのまま「ファミリーヒストリー」が始まってしまい↓
消そうと思ったのに、かなりのインパクトでそのまま引き込まれるように最後まで観てしまいました。
娘も私もかなりの衝撃を受け、これ観てよかったねと言い合いました。
世間的にも大好評のようで9/19(火)に夜11:50〜再放送されます。
可能なら録画してお子さん(小学校中学年以上かな)と一緒に観てほしいなと思います。
終戦後の日本で、米兵父と日本人母の間に生まれた混血児
今では混血児なんて差別的な言葉は耳にしませんが、ここではあえて使わせてください。
今70歳を超えるダンディな俳優、草刈正雄さんは、父親は米国人、母親は日本人。
父親は終戦直後に日本に駐留した米兵で、草刈さんが生まれた時には父はすでにおらず。
母親からは「朝鮮戦争に行って死亡した」と聞かされてきました。
私は草刈さんがそのような生い立ちとは知らず、彫りの深い2枚目俳優としか認識してませんでした。
母親は実家に頼ることもできずに出産し、貧しい中一人で働きながら正雄さんを育てていきます。
戦後女手一つ、混血児という差別される要素が重なる中で、母親は一切父への恨み言を言うことはなかったそうです。
(実際は、父は死亡しておらず、妊娠中の母となんらかの事情で別れただけでした。)
母親は父親の情報は名前や職業以外は語ることなく、草刈さんも母にそれ以上問いただすこともできないまま。
そして2010年にお母様は、父についての秘密を抱いたまま亡くなってしまいます。
わずかな情報から番組で大捜索
父のことを知る手がかりがなくなってしまうわけですが、今回NHKの「ファミリーヒストリー」の番組を通して大捜索が始まります。
米国の兵士に関する記録は、1940年代のものでも全てデータベース化されており検索可能。
さらに家族であれば個人の詳しい従軍情報(何年はどこの国のどの部隊にいた)もアクセス可能。
かなり進んだオンライン化の実情に驚かされました。
そして色んな候補者(遺族)をしらみつぶしで当たっていく中で、ついに該当するであろう人物を探し当てるのですが…
ここから先は番組で確かめて頂いた方がいいです。
草刈さんの若い頃の写真と、父親の若い頃の写真が哀しいくらいにそっくり。
お母さんはどんな思いで息子を見ていたんだろう…と胸が締め付けられました。
今の日本で恵まれた生活をしている子には想像できない世界
うちの花子さんだけでなく、日本である程度恵まれた家庭で育っている子は、人のバックグラウンドへの理解が及ばない部分があると思います。
(こんなところで引き合いに出して申し訳ありませんが、
中学受験の国語って、あえて今の子の状況とは全然違うバックグラウンドを持った主人公が出たり、時代背景が異なる中での状況判断が求められますよね。)
そんな温室育ち気味な子供にとっては、今回の草刈さんの実話は心に刺さるものだと思います。
再放送の時間が遅い(9/19(火)夜11:50〜)のですが、よければ録画してご覧いただきたいです↓