【COVID-19】今度はイソジン(ポピドンヨード)騒動

世の中のこと

8/4は大阪府知事のイソジン発言に脱力しました。

https://news.yahoo.co.jp/articles/8269fb59a8efb030ccc51a352f5f6e1b354985ea

知事という社会的な立場の方が、このような科学的裏付けがないことを発表するなんて。
職権に対する傲慢さがあるのか、それとも自分自身の社会的影響を過小評価しているのか。

これを信じて、一気にイソジン買いに走った方々がいたり、ネットでは高値になったりしたそうです。
うちの病院の外来にも「イソジン下さい(しかも大量処方希望)」という患者さんが来ているそうです。

イソジン(ポピドンヨード)が、有効とは言い難い理由

イソジン(ポピドンヨード)は消毒薬ですけど、イソジンが接触した部分で一時的に菌(ウイルス)を死滅させます。
けれども実は「うがい薬としてはそれほど万能ではない」ということは医学的には良く知られていています。
実は水うがいとイソジンうがいでは有効性に差はない、という論文もあります。

私が医者になった頃にはすでに、イソジンうがいは意味ないし、むしろ粘膜障害性もあるから処方しなくていいものでした。
いわゆる「昔は良いと信じられていたけど、今はそうではないと分かった」という薬にカテゴライズされていました。

また口の表面のウイルス量が一時的に減るかもしれませんが、コロナウイルスは粘膜の下、深部にある唾液を作る細胞にいることが分かっています。
そこにうがい液を届かせることは不可能です。

またウイルスは口の中にとどまるだけではありません。
鼻からその奥、気管、肺といった空気の通り道にもいます。
そんな部分までうがい薬を届かせるのは不可能です。

うがいはしないよりした方がいい、けれどイソジンである必要はない。
イソジンだから万能、自分は十分対策で来ていると過信することは厳禁です。
地道な手洗い、マスク、密を避けることがあって、プラスαとしてのうがいだと思います。

もっと詳しく知りたい方は、こちらの堀向医師の説明が分かりやすいのでご覧ください↓

『ポビドンヨードによるうがいは新型コロナを改善させる』は本当か?医師が解説(堀向健太) - Yahoo!ニュース
『ポビドンヨード(商品名イソジン)のうがいにより新型コロナウイルスの量が減る』という発表が、波紋を呼んでいます。現場の医師からみると、ちょっと危うい情報発信の方法ではと思い、解説してみようと思います。

イソジンうがいで、唾液PCR検査が偽陰性となるケースが怖い

あとは悪用するつもりがなくても、たとえば唾液PCR検査を受ける前にイソジンうがいをしてしまうと、表面にいたウイルスが一時的にいなくなるので本当は陽性の方でも「陰性」と出てしまう可能性があります。

意図的に陰性になりたいためにイソジンを乱用する人がいたら?
もしくは無知ゆえにイソジンを使った直後に検査を受ける人が出てきたら?
せっかくの検査は無意味となります。

そして「陰性」というお墨付をもらったと思って、その人が油断して会食したりすれば、周りの方にうつして回るクラスターになるかもしれません。


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