今日は端午の節句、子供の日ですね。
近所のお花屋さんで菖蒲湯のための茎と、菖蒲の花はなかったので同じような青紫のお花を買って飾りました。
さてそんな子供の日ですが、自分が「子供」であることを感じる日になっています。
というのも田舎で一人暮らしをしている80代父に電話をしてみたからです。
歳とっていくつも揉め事を起こすようになった父
もともと傾向はあったのですが、父は歳をとるにつれ不寛容になり、いくつも揉め事を抱えるようになりました。
揉め事というか、父が勝手に「どうして〇〇じゃないんだ、おかしい!!」と腹を立て揉め事にしているのですが・・・。
最近は特にその傾向が強くなっていて、どうしようもないな・・・という感想しかありません。
揉めたところで利益にならない、と周りが忠告しても、そんなことは受け入れず揉めてくるのです。
揉め事の1つ目、デイサービスの利用先
生活は一応自立していますが、介護保険認定では、年齢もあり要支援1をもらっている父。
週1デイサービスを利用していますが、その利用施設を「気に入らない!!変えろ!」と。
ケアマネさんにかなり文句を言って、困ったケアマネさんから私に電話がかかってくるほどだったのです・・・。
が運よく新しいデイケア施設ができ、そこに入れてもらうことで解決しました。
本当は父の介護度だと利用不可な施設なんですけど、わがままを押し通し、特例という形に。
半年くらいこの問題で揉めていて疲れました。
一番大変だったのはケアマネさんで、私はケアマネさんに平謝りしかできませんでした。
当の本人は「当然の権利だ」と言っていて、すごくふてぶてしく、関わるスタッフに嫌われてるのだろうなーと容易に想像できます。
揉め事の2つ目、投薬問題
慢性疾患で投薬を受けているのですが、本人は薬のそのせいで「足が震える副作用が出ている」と頑なに信じ込んでいる様子。
半年くらい前に自己判断で薬をやめ、そのことで元々通っていた病院やケアマネさんともかなり衝突したそうです。
薬を辞めるとじわじわと悪くなるのですが、本人は足が震えるのは薬のせいだと決めつけているので、聞く耳は全くなし。
しかし薬をやめても足のふるえは良くなることはなかったそうです、当たり前。
しかしながらかなり酷い被害妄想で「薬中毒にされた」など散々に担当医などを貶める発言をし、実際ご近所の人にも言っているそう。
事実を歪んで解釈し攻撃する形になっており、認知症が出始めたか・・・という感じ。
医師である私としては放置していい病気ではないのは明白で、定期検査と量は加減するにしても薬は続けなければならないことを伝えているのですが。
「あなたと私では考え方が違うから」と先日の電話で、思いっきり溝を掘られました。
どうしようもないです。
一応、別の病院にかかり始めて、そこで薬調整はする方向に渋々了解したようですが、こんな身勝手な老人の相手をするドクターに同情します。
私や兄たちは、父のこの言っても聞かない性格を知っているので無投薬で病状が悪くなり死に結び付いたとしても、本人が選んだ道としか思えないねと。
すっかり諦めモードです。
老人の寂しさの表れ方
最近この記事を読みました↓
この方のお父様の場合は、無駄にお金を使うことでそのお店やサービスの提供者と会話をし寂しさを紛らわしていた感じです。
うちの父の場合は、周りに文句を言って心配されて思いどおりに周りの人間を動かす(周りの人が折れてくれる)ことで、寂しさを紛らわしている。
もしくは、文句を言うことで自分自身を大切にしてもらえる、という報酬系に心地よさを覚えている。
そうすることで、ますます周りの人間の心は離れて行ってるのに。
そこが分からず、ますます不遜な態度を周りに取り続けるので、子供としてもどうしようもないです。
ただ救いなのは「こんな性格だから誰とも一緒に生活したくない!」と言っていることかな。
この性格で同居を求められたら、子供たちのどの家庭も崩壊すると思います。
老親の問題、介護のこと、参考になる体験記
もともと中受のぶっちゃけた体験記で知った鳥居りんこさん。そのりんこさんが書かれた、親御さんの晩年や介護についての体験記を知り読みました。
「福祉は自己申告制、知らなきゃ馬鹿をみる」という言葉は本当にその通りです。これから親が年取っていく方にぜひ一読いただきたい。
りんこさんの場合は扱いにくい性格のお母さまだったようで、うん、うん、あるよねーと思って読みました。