出産一時金が8万円上がると言われましても、ねえ。
出産一時金増額のニュース
来年6月から出産一時金が50万円の支給となる見込みだそう。
今が42万円なので、8万円アップとなります。
けれど多くの妊婦さんの場合、この出産一時金で出産費用が賄えるわけはなく。
50万円支給されても自己負担額がプラス何万から何十万というのが普通ですよね。
たった8万円増額したから、少子化対策になるわけではない。
それなのに「少子化対策」と首相がドヤるところに、現場と政治の意識の乖離をヒシヒシと感じさせられます。
そもそも妊娠出産は「病気でない」というのも違和感
妊娠出産は「病気ではない」とされ、健康保険の適応外です(手術など医学処置がが必要な例を除く)。
これもどうなんでしょう?
妊娠から無事の出産までは、幸運の連続でないと無事に完遂できません。
妊婦検診もクーポンが配られますけど、定期的に受診すればクーポンは足りず、結局出産前にも持ち出しはありますよね。
保険適用にすればいいのに、と思います。
だって老衰して機能が衰えていくという自然現象のお年寄りには、保険適用で色んな診療や投薬がされてるのです。
妊娠出産を自然現象で「病気ではない」とするのならば、極端にいうと老化に伴う諸々の病状も「病気ではない」になってしまうと思うのですよ。
この矛盾。
継続的にお金がかかる、1回の給付は付け焼き刃
育児経験がある庶民なら痛感すると思いますが、子育てってお金がかかります。
3歳からの保育は無償化されていますが、3歳に辿り着くまでの保育料、
小学校や中学校だって公立でも諸費用はかかります。
さらに習い事、塾代。
高校は無償化されましたが、諸費用はかかります。
個人的には年収910万円の所得制限にかかり恩恵なしです。
一般的にはこの高校無償化で助かっている人も多いとは思うのですが、既に高い税金を払っている立場には2重課税となりかなり不公平だと思います。
そして大学の学費。
地方ならそこまでお金をかけなくてもどうにかなりますが(私自身もそうでした)、都会だとなかなかそうはいかない。
そう思うと、出産時の1回の給付額を少し上げただけで「じゃあもう1人産もう」と思う夫婦がいるわけないでしょう。
付け焼き刃だなとつくづく感じます。