twitterのTLに流れてきて知ったこと。
「毎日かあさん」ではなく「毎日毒親」だった?
西原理恵子さんが、ご自身の家庭のことを書いた漫画「毎日かあさん」。
西原さんは実父・継父によって大変苦労した子供時代を過ごし、結婚してからも配偶者のアルコール依存症で心痛され、その後は癌で幼子を残し死別。
以降一人で立派に稼ぎ、息子さんと娘さんを育ています。
一見、肝っ玉母さんの美談のような話であり、毎日新聞に連載され、TVドラマ化され、映画化もされました。
私も「西原さんって達観したすごい方だな~」と思って作品のいくつかを読みました。
しかし当事者である娘さんが、「自分ことを描いてほしくなかった、母だけでなくお金儲けの道具として私個人を利用した編集者・出版社も許しがたい」とブログで切々と綴られている、
というのを今回知ったのです。
そして彼女にとって「お母さん」は、世の中で持ち上げられているような良き母ではなかったと、
具体例を上げて責めるような文面もブログ内にありました。
(もちろん片方だけの言い分を鵜呑みにするのは危険だと思いますが…)
子どもの意思はどこ?親だからそれをなじってもいいの?
家族のことをネタにして発信すれば、いずれ成長した子から「辞めてほしい」と言われることは十分予想される事態です。
この作品もお子さんが高校卒業したころに「卒母」として連載を終えらえたと記憶しています。
ただ、終了するタイミングが子供の立場としては遅かったかな…という気もします。
小学生以降は本人も作品を読んでしまいますし、学校のお友達やそのご家族、先生も作品を読んでいることがある。
「○○の娘さん」「漫画△△に出てくる子」と何度も言われたでしょう。
実際、通っていた小学校からは「漫画に学校や他の児童のことを描かないでほしい」と言われたと西原さんが書かれていました。
つまり先生や他の保護者の方も常に注目し、与えた影響が大きかったのだと思います。
皆には知られたくない自分自身のことや家族の事情。
本来なら一番の自分を愛し守ってくれるはずの母親によって全てを暴露されていたら…
それが元で子の心が壊れることは十分想像できます。
子供のことは書きすぎないが吉
赤裸々に書いてある文章や漫画って、面白いです。
ただこの「面白い」って野次馬的で、対象物を消費している感覚です。
私は子どものことをブログに書いているのですが、仮に本人が読んでしまっても大丈夫な範囲のことしか書かないようにしています。
特に小学生になって以降は気を付けているつもりです。
というのもやはり好奇の目に晒したくないから。
そのためブログ記事はぼんやりとした内容が多くなって、読んでいる方には面白くないかもしれません。
でも記録や自分の考えの整理のために書くのが目的で、自己顕示が目的ではないのです。
受験ブログもグレーかな、と常々思う
受験ブログの中でも、特に中学受験ブログが最も親による子の成績開示が激しいと思います。
個人が特定されない自信があるからかもしれませんが、細かく模試の結果を書いている方も。
果たしてこれは載せていいものなのか??と思って見ています。
もちろん、読者としては「参考になる。ありがたい」という気持ちはありますよ。
しかし自分が逆の立場(子ども)だったとして、親が勝手に模試結果や受験結果を(見知らぬ人に対してとはいえ)事細かに開示していたら…
私だったら「気持ち悪い」と思います。
塾代、模試代を出してくれたのは親ではあるけれど、でも勉強して模試を受けたのは子ども。
子どもは親とは別の人格。子どもにもプライドがあるし、意志もある。
だから成績も、家庭生活も、勝手に赤裸々に晒すのはどうなのか。
いくら親でも、いや逆に親であるからこそ「なし」じゃないかな。
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