今回のJAL機と海上保安庁航空機の事故、衝撃的でした。
お亡くなりになった海上保安庁職員の方のご冥福をお祈りします。
JAL機のペット2匹も犠牲に
JAL機の方は、お客様とクルーとも全員無事に脱出できたとのことでした。
が、貨物室に預けられていたペット2匹はそのまま犠牲になったことがその後の報道で妙にクローズアップされましたね。
さらには人間と同じように客室に乗せるべきだ、という主張や署名活動まで始まったそうです。
え?この事故の後にフォーカスするところがそこですか?
海保の方は4人もお亡くなりになるような事故だったのに?
動物が客室に入れないルールは仕方ないと思う
我が家は約2年半前から犬を飼い始め、すっかり家族の一員で、毎晩私のお布団で一緒に寝ています。
最初に飼い始めるにあたっては、色々な制約について調べました。
多くの航空会社ではペットは客室に入れず、貨物室預かりになること。
空調の効かない貨物室で長時間のフライトによって、飛行機内で亡くなってしまうペットも少なくないことも知りました。
そのためペット旅行は車や新幹線利用の範囲しか無理だと覚悟しました。
また地震などの災害時も、ペットも受け入れ可の避難所は少なく、可であってもケージに入れた状態でペットだけを収容する形になることも知りました。
有事の際に人間が優先され、ペットは家畜としての扱いしか受けられない。
それは人間の命が優先されるべき場面ではそれで仕方ないことだと覚悟しました。
末端ユーザーの権利の主張にはうんざり
今回のペットも客室に入れるべき!の主張は、ペットと暮らしている方の意見だと思います。
しかし世の中には、ペットの毛にアレルギーを持つ人もいるし、ペットに恐怖感を抱いて近くに寄ることもできない人も多くいます。
ペットの鳴き声、排泄物の衛生管理も問題になりますし、人や他の動物を咬んでしまうような事故も起きかねません。
私も正直、うちのペットの排泄物は我慢できますが、よそのお宅のペットちゃんの粗相となると不衛生だという嫌悪感を感じますよ。
航空機を使う人間にはさまざまな事情の方がいる、安全にかつ多くの人が快適に運航することが大切だとという全体像を見れば、1ユーザーのペットも優先されるべきというのが通る話ではないと思うのです。
でも今回の航空機の話に限らず、色んな場面において1ユーザーの全体の主眼から外れたわがまま主張が「権利」として声高に叫ばれる現状にウンザリします。
私の職場である病院でも、そういう困ったユーザーさんいますよ。
おそらく多くの人や組織をオーガナイズしたりする経験に乏しいと、そんな主張のおかしさにも気づかないのではないかなと思いました。